【0】おさかなぐんだんの紅一点 ページ1
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「おっじゃま〜」
「おっつー」
「シルクー、頼まれ物買ってきたよ」
「サンキュ」
「おぉ、A来てたんだ」
「ダホちゃんおつ〜、いまさっき来たとこー」
ドアを開けリビングまで迷わず進むあたり、まるで自宅のようだ。まぁ自宅と言っても過言ではないくらいココには来てるんだけど。
背後から、お邪魔しまーす、と発した人物に本来であればきちんとこのように挨拶して入るべきだと思い知らされた。わたしみたいに「おっつ〜」が許されるなんて普通はおかしい。慣れとは怖いものである。でもそれが許されるのがこの間柄。
「シルクさぁ、必要なものもっと前に連絡くれない?!」
一回近くまで来たのに戻ったんだから!とプンスコしながら入ってきたのはモトキ。あの菩薩モトキが怒るとは。当の本人、罪人のシルクは「わりぃわりぃ」と平謝り
「人使い荒いよねこのタラコ」
シ「タラコって言うな!」
「タラコタラコタラコ〜!!!」
シ「おまっ、!」
「ぐえっ!!ちょっ、タイム!マジでしぬ!」
オンナ相手に本気ではないのはわかってるんだけど、怪力のタラコ星人シルクには力では到底かなわない。本気じゃなくても苦しい。頼むからンダホとモトキ、笑ってないで助けてくれ!!!そんな目線も手を叩きながら爆笑する二人には届かない。くっそ、あとでチョークスリーパーかましてやろうか、そう思ってた時に「はいはいはい、ストップ」とようやく制止がかかった。この声は、
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作者名:むぅ | 作成日時:2019年5月6日 1時