107話 ページ15
数日後…
『号外〜!号外だよ〜!』
桜舞う花の都は今日も活気溢れていた。いや…いつもより賑やかであった。
「何事ですか?」
お客さんにそれとなく聞き出すと、興奮した様子で話してくれた。
「Aちゃんはまだ知らないのかい?ルフィ太郎って侍がカイドウ様に喧嘩をふっかけて、兎丼に収容されたって話さ!」
「…はい??」
いやいやいや…なんで?そうなる?
ルフィ太郎はルフィのこと…だよね?名前からして…じゃあなんで決戦の日の前にカイドウに喧嘩ふっかけてるの?それに捕まったって…
ルフィが作戦通りに動かないことは常だけど…そんなに突然カイドウと戦うなんて…私が知らない間に何があったんだろうか。
「Aちゃん、大丈夫かい?」
「あっ!ごめんなさい。そんな大事件だとは思わなくて…」
「ハハハ!そりゃそうだわな。俺もこれを聞いて耳を疑ったからな」
お客さんの話を適当に流しながら、今後の動きを考える。とりあえず分かることは、ルフィのことはカイドウ達にバレてしまったということだ。これが意味するのは麦わらの一味、ハート海賊団がこのワノ国にいると疑いを掛けられているということ。これは非常にまずい。
カイドウの部下はワノ国の外に詳しくない者も多いようだが、ドレークやホーキンスといった面々なら…死に物狂いで私達の捜索を考えてくるに違いないからだ。もし、ルフィ以外の存在もバレたとなれば…決戦前に全滅も考えられる。だから私達はこれから不用意に動けない。
一度私達は店を閉めるべき…か?いや…味方の侍を集めるには店を開けていた方がいい。念のために埴輪達にワノ国全土の偵察をさせよう。
「A!」
「!?」
磨弓の大きな声に驚いた。そうだ…今は私はAではなく、Aだった。
「お弓、頼みますよ」
「そう仰るだろうと思って、既に20体ほど偵察に向かわせました」
お弓はキリッとした面持ちでそう言った。言わずとも行動に移していたとは…流石としか言えない。
「それと、錦えもん殿から連絡がありました。同心集めは任せて、埴輪兵の方に専念してほしいとのことです」
やっぱり…そうなるか。うちの店は敵方が多く利用するし、花の都ではほとんどの人に私の顔は知れていることから仕方ない。
〜〜
ゾロは夢主ちゃんが何か悩みを抱えていることに気づいていますが、手は借りたくないだろうと察して手を貸さないスタンス
自分に厳しい夢主のことを買ってます
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ゆう(プロフ) - とても、楽しく読ませていただいてます。また、続き読みたいです。 (2022年1月31日 15時) (レス) @page19 id: fe95cae7da (このIDを非表示/違反報告)
あんころ(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます! (2021年9月11日 19時) (レス) id: 8a86a2abc8 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - もう一つのpcを操作してます。続編おめでとうございます。 (2021年9月11日 14時) (レス) id: 7d3fe1e696 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんころ | 作成日時:2021年9月11日 14時