HERO.142 ページ10
二人で教え合って、
段々とこの空間にも慣れて、
勉強に集中し始めてきたときだった。
轟くん、爆弾発言投下。
「恋って、なんだと思う」
『うーん…………………………………ん？』
数学をやっていた私は完全に数学の脳ミソになっていた。
だから数学に"こい"なんて言葉出てこないなぁ…とか呑気に考えていたら、
全く関係ないことに気がついて、
『いきなりどした！？』
と、思わず力んでシャー芯が折れた。
「いや、緑谷たちに言われたのを、ふと思った。
俺は、お前が好きなのか？」
『え、いや、知らんし』
ハイ轟くん。
水森さんお話についていけないなぁ。
『か、仮に私のことが好きだとしてだよ、仮に、仮に！
それ、本人に言っちゃいけんやつ』
「……マジかよ」
心底やってしまったという顔をする轟くん。
いやなんか、こっちも申し訳なくなってくる。
『…なんで、そんな話になったかはわからないけど……私もその、初恋ってものをしたことないから…わからん』
「そうか…俺もだ」
『え、詰み』
二人してわかんないとかもう終わりじゃん。
(てか、)
轟くんて、そういうの興味ないのか……
意外……ではないな、うん。
『轟くんさ、告白されたことは？』
「まぁ…何度か」
そりゃあそうだ。
こんなイケメンだもん。
ほっとく理由がない。
(それはそれで、なんか複雑だな)
頬杖をついて、うーんと考えてみる。
てか、待て。
(複雑って、なんだ)
なんでモヤッとした気分になるんだ？
なんで…、
スカッとジャ○ン見たほうがいいかな、これ。
「水森はあんのか？」
『…一応………、あ、ぶっちゃけ話していい？
小さい頃ね、
勝己にコクられたことあるんだ』
「……爆豪が？」
過去を振り返れば、
あの頃はマジでかわいかった。
ホント。
【俺は１番強いヒーローになって、お前を嫁にする！】
『なーんて、言われたなぁ……あの頃は本当にかわいかった…………あの頃は……』
今の勝己は、
【あ゛ぁ゛！？こっち見んなブス！】
『…………泣きてぇ』
「水森はブスじゃないと俺は思うけどな」
淡々とそう言って、シャーペンを動かす轟くん。
(そういうことを、素で言っちゃう辺りなぁ)
イケメンだから許されるってね。
「恐らく、その爆豪の発言は現在進行形なんだろうな」
『え、どゆこと？ingってこと？あ！be動詞使わないとダメな奴だろォ』
「どや顔することじゃねぇ」
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ゆあ - こんばんは。コメント失礼致します。とても素敵な作品で楽しく読ませていただいております！ですが特別編の勝己くんと一緒 3にて「北朝鮮」を表現の一部として使われておりますが、こちらは取り消したほうが良いと思います。国際問題に関することですので。 (2018年5月17日 1時) (
レス) id: 4b4b197e1d (このIDを非表示/違反報告)
ノア - 特別編の3人との話しがもう最高すぎてやばいです！本編もおもしろいです！更新がんばってください！ (2018年3月11日 21時) (レス) id: 42849da78e (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 初めましていきなりですが本編の続き気になりすぎます！！続き早く見たいので更新頑張ってください！！！！！ (2018年2月11日 3時) (レス) id: b07e3f90c5 (このIDを非表示/違反報告)
moe(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてます！ (2018年1月30日 21時) (レス) id: 8ed7a0d951 (このIDを非表示/違反報告)
ルッカ - あぁぁぁぁめっっっちゃ続きが気になる……応援してます！頑張ってください！ (2018年1月4日 0時) (レス) id: e083ca4c6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絞凛 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2017年8月8日 1時
