HERO.140 ページ8
『……………うひょおぅ…』
土曜日。
私はやたらでかい敷地にあんぐり口を開けていた。
「水森、涎」
『おっといけねぇ』
てか、ちょ、
『え、日本家屋やべえ』
想像してた洋風の家ではないが、
デカい。
なんだこれ、城か？城なのか？
『庭広い！！』
『盆栽でかっ！！』
『これ、よくあるカポーンってやつ！？』
『玄関広すぎ！！！』
「テンション高ェな」
驚きで口が閉まらない。
顎外れそう。
「あら、いらっしゃい」
『お、oh……』
玄関まで迎えに来てくれた女性はきっと轟くんのお姉さんだ。
パイおつでけぇ
なんだよこのなにもかもデカい家。
「轟冬美です。焦凍から話は聞いてるわ」
『み、みみ、水森Aで、す…』
「噛みすぎだろ」
そりゃあ噛みますわ！
こんな大豪邸にお呼ばれして、しかも轟くんのお姉さんて！！
「何も無い家だけど、ゆっくりしていってね？」
『は、はい』
何も無いってなに。
何もありすぎるよ！！
「とりあえず、上がれよ」
『うっす』
なんか、
疲れたよ、私。
―――
――
―
『和室……そりゃあそうか…』
日本家屋だもんね。
轟くんの部屋だって和風のはずだ。
てか、
(めっちゃいい匂いする)
なんだ、
これが所謂イケメンの香りってか。
「鼻押さえてどうした。
あ、もしかして……臭いか？」
『いやいやいや。めっちゃいい匂い。ヤバい』
「…よくわかんねぇな」
くんくん、と自室の匂いを嗅いでいる轟くん。
え、かわいい。
「まぁ、座れよ。お茶持ってくっから」
『おかまいなく…』
部屋を出ていった轟くん。
それと同時に部屋を見渡した。
(轟くんの部屋らしい…っちゃあらしいな…)
特に物も置いてなくて、
机の上には参考書。
ベッドが無い辺り、敷き布団派か？
てか、
(なんで、私がお呼ばれしたんだろうか)
頭のよさなら隣の席のヤオモモちゃんでもいいはず。
(いやまぁ、数学に関しては学年１位だけどさ…)
そう、私の脳ミソは
根っからの理系です。
特技はフラッシュ暗算だったりする。
え？興味ないって？
それは、ごめん。
「さっきから、口開けっ放しだぞ」
『へ！？は、お、おかえり』
「おぉ」
いつの間にか戻ってきていた轟くんはテーブルにお茶を置いてくれた。
わぁ…茶柱立ってる。
「やるか」
『おっしゃ』
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ゆあ - こんばんは。コメント失礼致します。とても素敵な作品で楽しく読ませていただいております！ですが特別編の勝己くんと一緒 3にて「北朝鮮」を表現の一部として使われておりますが、こちらは取り消したほうが良いと思います。国際問題に関することですので。 (2018年5月17日 1時) (
レス) id: 4b4b197e1d (このIDを非表示/違反報告)
ノア - 特別編の3人との話しがもう最高すぎてやばいです！本編もおもしろいです！更新がんばってください！ (2018年3月11日 21時) (レス) id: 42849da78e (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 初めましていきなりですが本編の続き気になりすぎます！！続き早く見たいので更新頑張ってください！！！！！ (2018年2月11日 3時) (レス) id: b07e3f90c5 (このIDを非表示/違反報告)
moe(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてます！ (2018年1月30日 21時) (レス) id: 8ed7a0d951 (このIDを非表示/違反報告)
ルッカ - あぁぁぁぁめっっっちゃ続きが気になる……応援してます！頑張ってください！ (2018年1月4日 0時) (レス) id: e083ca4c6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絞凛 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2017年8月8日 1時
