特別編！轟くんとお祭り ページ37
(……慣れない)
人が行き交う道の端で、
口をへの字にしてしまう。
時は夏。
まあ事の発端は省くが、轟くんとお祭りに行くことになった。
もう一度言う。
事の発端は省く。
祭りに行くことをA組女子一同に話すと、
あれやこれやと
頭のてっぺんから足の先まで綺麗にコーディネートされた。
"夏と言えば浴衣でしょ"
"私服？論外"
"Aさん！こちらの髪留めをお貸しいたしますわ！"
"がに股やめなよ"
"そしていっそのこと、"
"""付き合ってしまえ"""
(最後のあれは、どゆことよ)
元々持っていた浴衣を来て、
下駄を履いて、
髪をあげて、
(な、慣れん)
「……待たせた………」
『あ、来た』
視線の先には私服の轟くん。
チクショウ私服のセンスいいな。
けど、轟くん。
なんでそんなあっけらかんな顔をしているのだろうか。
「…水森、だよな？」
『いかにも』
「なんか、いつもと雰囲気違ェから、焦る」
まぁ、
学校で浴衣なんざ着る機会なんてそうそうないしなぁ。
『慣れないもんだね、これ…。しっくりこないし』
「そうか？似合ってる」
『…。
君はまたそうやってさらっと………』
「？…悪ィ」
何にたいして私がため息をついているのかも彼はきっとわからない。
わからないのに謝るな(理不尽)
「じゃあ、行くか」
『おー』
―――
――
―
『まって……ちょ、お腹痛っ！！』
オールマイトのお面をつける轟くん。
まって、
シュールすぎる。
『ヒー……フフッ…おじちゃん！これちょーだい！』
「あいよ！彼女さん、ツボ浅ぇな！」
『まって、彼女ちゃう』
ケラケラしていたがおじさんの言葉でスンッ…と真顔に戻ってしまった。
おじさん、貴方も勘違いするのか。
(……けど、)
勘違いされるほど、
轟くんとよく一緒にいるってことなんだろうか。
「美男美女！いいじゃねぇの！ほれ！おまけでもうひとつ！」
そう言って渡されたのは、
エンデヴァーさんのお面だった。
『……まぁ、
そんな複雑な顔をなさるな』
「……水森、嫌がらせか、それ」
エンデヴァーさんのお面を着けて、轟くんに向きなおす。
やべ、笑う。
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ゆあ - こんばんは。コメント失礼致します。とても素敵な作品で楽しく読ませていただいております！ですが特別編の勝己くんと一緒 3にて「北朝鮮」を表現の一部として使われておりますが、こちらは取り消したほうが良いと思います。国際問題に関することですので。 (2018年5月17日 1時) (
レス) id: 4b4b197e1d (このIDを非表示/違反報告)
ノア - 特別編の3人との話しがもう最高すぎてやばいです！本編もおもしろいです！更新がんばってください！ (2018年3月11日 21時) (レス) id: 42849da78e (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 初めましていきなりですが本編の続き気になりすぎます！！続き早く見たいので更新頑張ってください！！！！！ (2018年2月11日 3時) (レス) id: b07e3f90c5 (このIDを非表示/違反報告)
moe(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてます！ (2018年1月30日 21時) (レス) id: 8ed7a0d951 (このIDを非表示/違反報告)
ルッカ - あぁぁぁぁめっっっちゃ続きが気になる……応援してます！頑張ってください！ (2018年1月4日 0時) (レス) id: e083ca4c6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：絞凛 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2017年8月8日 1時
