1251 ページ40
「おは……どうしたんすか」
「……何でもない」
結局無事に朝を迎えたものの、緊張しすぎて何度も
夜中にトイレに立って、これ夢？現実？とほっぺを
引っ張ったり顔洗ったりと確かめてたせいでその度に
目は冴えてろくに眠れなかった。
起き抜けに、あれ〜と残念そうな倫也さんを無視して出勤すれば徹夜明けみたいなだるさにうんざりした
「寝不足？また朝まで書いてたんすか？」
「……まだその方が良かった…」
「んじゃコーヒーでも淹れますね」
「っ、いらない！」
「ん？」
「…今日午前中で帰ろうかな…」
「何言ってんすか。午後から向こうで打ち合わせ。
忘れました？」
「あー今日か…、」
「昼前には出発なんで他の片付けちゃって下さいよ」
「…出発？あれ…今日もしかして高速乗る…？」
「？はい」
「……、、、下道で行かない？」
「はぁ？何時間掛かると思ってんすか」
「、、だよ…ね…、」
車に乗れば緊張して。
確かに昨日からトイレが近い。
もう時間経ってるから大丈夫だとは思うけど…、
「今日あっちーっすねー」
「……、」
「着くまで寝てていーっすよ」
「…いや、」
「？眠いんじゃないんすか？」
「……、」
「まぁこの暑さじゃ寝れねぇか。はいそっち入れて」
コンビニで買った水のペットボトルを渡されて
須藤は自分の分を開けて喉を鳴らして飲んだ
「熱中症気をつけて下さいよー」
「…、わかってる」
「じゃ飲んで下さい」
「……後で、」
「今。」
「……まだいい、」
「寝落ちする前に飲んどいて下さい」
「寝ないってば、」
「もう瞼落ちそうじゃん」
「っ、」
「ほら。」
「だから大丈夫だってば、」
「そう言って倒れたの誰でしたっけ。」
「、、」
「またチューされたいっすかー」
言われて渋々手を伸ばして口をつける
体は水分を求めていて一気に飲みたくなるのを我慢
して舐めるだけにして戻した
「飲みました？」
「…うん」
「減ってないっすよ」
「飲んだってば！」
「……」
「……何か話して…、」
「何がいい？」
「目が覚めるやつ…」
「だから寝ていいですって」
「寝たくないの！」
「何で？」
「……、、」
「悪夢見るとか？」
「……うん」
「どんな夢見たんすか？」
「……、」
「じゃ俺の見た夢の話でいいっすか？こないだなんですけどー…」
続きはもう聞こえなくて
心地よい振動に揺られていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 589人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
南季(プロフ) - いぶさん» いぶさんはじめまして！イッキ読みありがとうございます♪応援ばっちり届きました！須藤くんも気に入って下さりとっても嬉しいです！今日も更新しますので続きをお待ち下さい♪♪♪ (2021年4月29日 14時) (
レス) id: 4681aa839d (このIDを非表示/違反報告)
いぶ(プロフ) - はじめまして！ここまでイッキ読みしてしまったのですが…キュンキュンが止まらないです。素敵なお話をありがとうございます！2人の関係はもちろん、須藤くんもイケメンすぎてツライ…。これからも応援してますのでどうかどうか宜しくお願いします。 (2021年4月29日 14時) (レス) id: 05685c3eae (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - ゆずはさん» ゆずはさんっお待たせしました笑 (2021年4月25日 14時) (レス) id: 41edd5f130 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは(プロフ) - 須藤ーーー！！いったれーー！！笑笑もうテンション上がる展開♪♪ (2021年4月25日 9時) (レス) id: d5f1772468 (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - ずんだもちさん» ずんだもちさん楽しくなってきましたね♪♪ (2021年4月25日 0時) (レス) id: 41edd5f130 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：南季
| 作成日時：2021年4月9日 21時
