３話目 ページ5
Aのセリフは『』←これで表示します。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ｷﾞﾙﾀﾞ「Aー！！もうすぐ朝食よー」
……ん？何か誰かが僕を呼んだような気がする。屋根に勝手に登っていた僕は、グイッと下を覗いた。
『ギルダ』
僕の声に気づいたギルダが上を見上げて、その目に僕を映す。
ｷﾞﾙﾀﾞ「Aってば、屋根にいたのね。
もうすぐ朝食よ？みんなを待たせたら悪いじゃない」
早くそこから降りろと言ってる。実際には言ってないが、つまりそういうことだろう。
まぁ、確かに家族を待たせるのは良くないと思うし、そろそろ行くかぁ……
屋根を飛び降り、ギルダの横に着地する。
ｷﾞﾙﾀﾞ「よくあんな高いところから飛び降りて骨折しないわね……」
ギルダが少し引いた目で見てきた。
『僕は他より身体が丈夫なんだ』
へぇ、とあまり納得のいかない顔をしながらギルダは相槌を打った。
ｷﾞﾙﾀﾞ「あなたが丈夫なのはよく知っているわよ、
……それより、どうして今日はあんなところにいたの？
いつもは一番最初に部屋に着いて、先に朝食の準備してるのに」
『なんとなく、朝日を浴びたい気分だったんだ』
ｷﾞﾙﾀﾞ「もう、それなら自由時間の時に飽きるほど浴びれるでしょう？」
ギルダが呆れた顔をしてこちらに目をやった。
『自由時間はもう太陽は空高くに登っているじゃないか
僕が見たかったのは“朝日“だよ』
ｷﾞﾙﾀﾞ「それなら同室のノーマンやレイ、ドンに言いなさいよ……心配して探し回ったのに」
ほんと朝から疲れたわ……とゲンナリしているギルダにむけて少し申し訳ないと思った。
『まぁ、今度から気をつけるよ』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：びびんば x他1人 | 作成日時：2022年12月21日 19時
