共犯者に恋をしてはいけません7【安室透/降谷零】

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「........」




開くと一番最初の欄に"10,500,000"

1050万......




降「あの時の1000万と、50万は遅くなったお年玉と進級祝いのボーナス」

「いや......要らないって......」

降「そう言うな、公安部が苦労して取り返してくれた1000万だぞ。それに元々お前が持つべき物だったんだ。高校最後の一年、やりたい事欲しい物に遠慮無く使え」

「それでも

降「文句はハロが聞いてくれるそうだ。その間にシャワー行って来るよ」

「あ、ちょっと！ねえ！！ねえってば！！」

ハ「ハァッハァッ」





ポタっと髪から滴り落ちた雫が通帳と銀行カードを濡らして、首元のタオルでそれを拭き取って改めて確認した数字


一、十、百、千、万、十万、百万、千万........


本当に意味分かんないし頭おかしいし、ただのJKに1050万の大金？

確かに1000万くれた事もあったけどさ、あの時だって要らないって私は





ハ「アゥン.......」

「ハロ.......」






・






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風「現場は沿岸沿いのーーー」




午前10時過ぎ

何度見ても安心はさせてくれないスカート丈を揺らしながらAが登校して行ったのを見送った後
こんな珍しい時間に自宅にいるのはハロの健診があったからだ

お昼からポアロのシフトが入っていて、それまでは細かな雑務をこなす"自由時間"なはずだった


そんな時に鳴った風見からの着信


スピーカーにした端末をから流れる詳細を聞きながら
ワイシャツのボタンを止め
スラックスにベルトを通し
ネクタイを締め上げ.......


......ていた時




ピンポーン




男『宅配便でーす』

降「......ちょっと待ってくれ、出て来る」

風『は、はい』





何か届く予定は無いはずなんだけどな......だとか思いつつ開けた扉の先で





男「えっと、安室透さんですね？こちらにサインお願いします」




渡されたのはかなり重量感のある大きなダンボール





男「じゃ、ありがとうございましたー」





神奈川県から......




風『お荷物ですか？』

降「ああ、あの子が買った物かもしれない」




とは口で言いつつも、こんな職業柄なんでね
心当たりの無い箱を安易に考えることが出来ない性


出動しなければならない今、ハサミを手に取り慎重に慎重に開ける蓋
もし下着か何かだったら見なかった事にして再び封を




降「っ.......」

風『降谷さん？どうされました？』

降「あの子は本当に......はぁ......妬いちゃうな」

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