・なるようになる？ ページ48
なんだよ！
違うのか！
話しかけてくれたと思ったのに、ツンッと顔逸らして奥の部屋行っちゃった。
なんなのもう…絡みづらいな…
MG「ところでヒョン、Aさんはどこで寝るの？」
SC「え？あ〜、そうだな…」
DK「今のところ空いてるのここ(※リビング)しかないけど」
SC「うーん…」
『あ、私どこでもいいです。床でもどこでも』
持ってきた荷物少ないし。
小脇に抱えたボストンバッグには学校の制服と教科書、Tシャツ数枚に下着をちょっと入れてるくらいの量だし。
だから気を遣わないでいいですよって言ったのに、「いやそういうワケにはいかないだろ」って眉をひそめるチェ・スンチョルさん。
SC「これから毎日一緒に暮らすのに、床でなんか寝たら身体痛めるから。大体予備の布団とかねぇし」
めちゃめちゃ渋い顔してるけど、言ってる事は優しい。
さすがリーダー…なんだろうか。
基本優しい人、なのかもしれない。
DK「えええ…じゃあどうするの？」
SC「はぁ…だからマネヒョン、一部屋空けておけって言ってたのか…何の事かと思ってたけど」
MG「えっそんな事言ってたの？どうする？今から片付ける？」
WZ「…結構な時間だけど今日は徹夜か…？」
WN「おー…」
壁の時計を見ればもう23時過ぎ。
みんなの顔は練習で疲れ果ててる。
なのに「じゃあやるか〜」って一斉に腰を上げるから、慌てて止めた。
『いやいや！いいです本当に！私ここで寝る、』
SC「だめ。俺が許さん」
めちゃくちゃ被せてくるじゃん！
『いやでも』
SC「明日にでも一部屋空けるから、明日以降はそこで寝てもらうとして…今日だけ我慢して二段ベッドで寝て？」
｢｢｢｢え｣｣｣｣
SC「大丈夫、手を出す奴なんていないから。つーか俺がさせないから」
え…
MG「ッッッひょん！！！！かっこいい事言うじゃん！！！！」
DK「なんかときめいちゃった…」
WZ「なんでお前らがドキドキしてんだよㅋㅋㅋㅋ」
WN「…………」
SC「いいから、ほらもう寝る準備しろ！明日も早いだろ！！」
MG「ひょん、照れてるぅ〜！！！」
SC「うるさい！！！！」
この人達…
実はいい人達なのかもしれない…？
WN「はぁ…心配過ぎる…」(ﾎﾞｿ
『え？なんか言った？』
WN「いやなんでもない」
『？うん、」
この時の私は、ウォヌの心中なんて気づくはずもなかった。
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作者名：七瀬 | 作成日時：2022年9月11日 15時
