SEVENTEENの問題児3 (ページ46)

今日:29 hit、昨日:56 hit、合計:171,967 hit

・宿舎にてページ46

＊

＜A side＞

SC「おい、なんでこんな散らかってるんだよ！朝最後に出たの誰だ？足の踏み場もねぇじゃねぇか！！」

MG「あーヒョンずるいよいい子ぶって…！そう言うヒョンだって片付けてないでしょ…！」

SC「俺はちゃんとやって…ってなんだよこのゴミの山はー！！お菓子の袋くらい食ったら捨てろ！ソクミナ、お前か？！」

DK「やー！僕じゃないよ…！って言うかまさか女の子が来るなんて思わないし…(ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ)」

SC「あ゛？」

DK「っ…、片付ける！片付けるからぁ～！そんな睨まないでよぉ～！！！」

…………カオス。

今この惨状──宿舎の散らかり果てたリビング──を目の前にして、立ち尽くす私。

その背後で、ヒソヒソ声で怒鳴り合ってる人達。
(全部聞こえてるけど)

人数が多すぎて誰が誰だかわからん…と思いかけて、手のひらサイズのカンペをこっそり見る。
さっきスタジオで軽くお互い名乗る程度の自己紹介をした時、咄嗟に走り書きしたやつだ。

チェ・スンチョル
(まつ毛バサバサの人)

クォン・スニョン
(目が細い)

イ・ジフン
(白い)

キム・ミンギュ
(背がデカい)

イ・ソクミン
(声がデカい)

それと、ウォヌ。

──どうやら私は、この6人と今日から一緒に暮らすらしい。

どうしていいかわからなくてウォヌを見れば、首を竦めて困った顔してる。

ああ…うん…、

私もだけど、ウォヌも結構な人見知りなんだった…

さっきスタジオで二人きりになった時、

WN「…………A、」

極度の緊張状態から聞き慣れた声と顔を見つけて心底ホッとした。知り合いがいるってだけでめちゃくちゃ心強い。
はぁぁって溜息をついた私を、「なんてここにいるんだ」って表情で、不思議そうに見つめてくるウォヌ。

WN「何が何だか…びっくりした、」

『うん。私もさっき聞いた…まさかウォヌと同じグループ候補になるとは」

WN「マジでそれな」

『というわけでよろしく…お願いします？』

WN「なんで疑問形？ㅋ」

『え、だって一応先輩なわけだし…』

WN「いや入社日一緒でしょㅋㅋ」

プハッって噴き出すその顔は、いつも見てた幼馴染みの顔だったのに…

今は、借りてきた余所行きの猫みたいな顔してる。

私より数週間早く”SEVENTEEN”候補生になっていたウォヌだけど、ここに入居してまだ日が浅いわけだし、彼は彼で新しい環境に慣れなくて緊張してるんだろう。

なんて思ってると。(冷静に分析)

.