2019旅行 in 日本 4(JS) ページ5
<JS side>
かき氷の店を出た後は、予定通りぶらぶらと表参道を歩いてショッピングを楽しんだ。
ルイ・ヴィトン、シャネルなんかのブランド店も多数あったけど、そういうのにあまり興味がないAは、たまたま立ち寄ったこじんまりとした雑貨店で黒猫のシールとかを買ったりしてた。自分のポケットマネーで。
僕としては望むならなんでも買ってあげたいのに、物欲がないというか、お金のかからない子だ、相変わらず。
それからAが乗ってみたいと強く希望していた電車を乗り継いで(切符を買うのに日本語が読めないから苦労した)浅草へ。
雷門前でセルカを撮ってたらここでもCARAT達に気づかれて、でも一緒に写真を撮ったり撮ってもらったりした。
イルボンCARATちゃん達は親切だねぇってAと感激し合う。
『オッパ〜、あれ食べたいです!』
JS「ん、どれ?」
仲見世通りに入ってすぐサングラスを外したAは、目についた揚げ饅頭を指差した。
もちろんすぐ買ってあげて、美味しそうにパクついてる姿を見てると笑みが零れる。
JS「美味しい?」
『とっても美味しいです!』
JS「良かったねㅋㅋ」
『オッパも食べればいいのに〜』
JS「僕はもうお腹いっぱいだよ(かき氷で)」
『そっか〜〜ざんねん』
さっきまではお腹壊すかもとか言ってたのに底なしの胃袋だな・・・・・
妙に感心してしまう僕の傍らで、そこからアイス最中、芋ようかん、煎餅・・・・と順調に食べ進めていくA。
さすがに夜ご飯入らなくなるんじゃと思って「もうその辺にしときな」と止めると、
『オッパ、オンマみたいㅋㅋ』
なんて言われて非常に不服だ。
なんで僕がオンマ・・・・・・(笑)
っていうか、
JS「A、ついてる、」
『ん、?』
なんで口の横に食べかすつけてるの。
「なに?」とか言って全然気づいてないから親指で拭ってあげる。
『あ、・・・・・、』
それをぺろっと口に含めば、ほんのり甘い味。
途端にAの顔が真っ赤になる。
化粧っ気のないすっぴんの幼い顔で僕を見上げて眉をしかめてる。
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作者名:七瀬 | 作成日時:2022年9月11日 15時