君の隣 2019 番外編（WN） ページ32
＜A side＞
コンサート開始数時間前。
もう間もなくサウンドチェックが始まるという頃。
『じゃーん！！ みんなにおみやげ買って来たよ〜！！』
控室で軽くメイクだけしてもらい、私服のまま寛いでる時にシュアオッパと日本で買ってきたお菓子を差し出すと、喜んでくれるメンバーのみんな。
JH「お〜、Aありがと。美味しそうじゃん」
HS「あ！俺これ好き！」(ﾓｸﾞﾓｸﾞ
MG「わぁ、ヌナ、ありがとうございます！」(ﾓｸﾞﾓｸﾞ
DK「食べんの早ㅋㅋㅋㅋ」
『食べて食べて〜。あ、マネヒョンとメイクヌナ達も良かったらどうぞ！いっぱいあるので〜♡』
JS「どうぞ召し上がれ〜＾＾」
ひよこの形をしたお饅頭や、バナナ味のソフトケーキに、チョコレートなどなど。
いろんな種類のそれらがあっという間になくなりかけて、シュアオッパと目が合う。
JS「みんな喜んでくれて良かったね＾＾」
『良かったです〜！あ、オッパもおひとつどうぞ〜』
JS「ありがとう〜」
なんて会話をしていると、ソファに座ってスマホゲームをやっていたウォヌがぬっと近づいて来るなり
WN「俺にもちょうだい」
とチョコレートに手を伸ばす。
そして一口サイズのチョコをポイッと口に放り込んでモグモグ。
『美味しい？』
WN「ん、甘い」
満足そうに口の中で転がしてるのを見て、なんか可愛いなと思ってしまう。
甘い物好きだもんね。
で、またソファに座り直してスマホ画面に目を落としたウォヌの後頭部をなんとなくじーっと見つめていたら、ふとまだおみやげがあった事を思い出した。
『･････あ。そう言えば、ウォヌにこれあげる』
WN「うん？」
すっかり忘れてたけど、表参道の雑貨屋さんで買った黒猫のシール。
それは黒猫が眼鏡をかけている二頭身デフォルメされたキャラクターのステッカーで、ちょうどウォヌの手のひらサイズくらいある。
ウォヌの横に座り、はい、って勢いよく手渡すと、ウォヌは手のひらでそれを受け取ったまま眼鏡の奥から目を細めて凝視してる。
WN「････････････なにこれ？」
なんかたっぷり間があったな。なんでよ。
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作者名：七瀬 | 作成日時：2022年9月11日 15時
