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女の子達はみんな真っ赤な顔をして固まってしまい、無言でコクコクと頷いてくれた。
そして洗脳でもされたかのようにぎこちなく前を向いて、何事もなかったかのように従順に列に並び直してる。
いや、ちょ････････、
私もつられて固まっちゃったよ。
『･･････････オッパ･････、』
JS「うん？＾＾」
いやいや、しれっとした顔で「うん？」じゃないですよ。
『オッパ････さすがですけどめちゃコワです。なんですか今のは････』
JS「ふふ、生きていくための処世術だよね＾＾」
『ああやって今までいろんな女の子の事転がしてきたんだろうなって、今なんか思い浮かびました』
JS「人聞き悪いなぁ、なんて事言うの。僕にはAしかいないよ？」
『どーだか････』
JS「ホントだってばㅋㅋ」
っていうこれらの会話も、女の子達が背を向けつつ耳を澄ませて聞いてるっぽいから恥ずかしいのに、
JS「Aが一番可愛いよ、本当に」
なんて甘い声の延長で、ついでに頭も、まるで恋人にでもしてるかのように優しく撫でて来るから質が悪い。
かーっと頬が熱くなる。
シュアオッパは昔から私の事全力で女の子扱いしてくるからな･･･････
なんと言うか、うん･･･････
シンプルに照れくさい。
そうしてやっと順番が回って来て店内に入ると、幸いにもお店の奥のほう、手前に柱がある隅の席に案内してもらえた。
これなら他のお客さんの視線も気にならなさそうでラッキー。
テーブル越しに向かい合わせに座り、店員さんから渡されたメニューを見ながら一緒に悩んでいると、
JS「どれがオススメなんだろう？」
『ホームページには美味しいのは苺とマンゴーと黒蜜きなこって書いてありました』
JS「へー、そうなんだ。Aどれ食べたい？」
『じゃあ苺！！』
JS「ふふっ、わかったㅋㅋ じゃあ僕マンゴーにするから、黒蜜きなこは二人でシェアしよ」
『わーいやったー！いろいろ食べれる！』
JS「あ、注文よろしいですか？」
手を上げて店員さんを呼び、スマートにオーダーしてくれるオッパ。
うーん、頼りになるなぁ･････(しみじみ)
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作者名：七瀬 | 作成日時：2022年9月11日 15時
