SEVENTEENの問題児3 (ページ1)

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2019旅行 in 日本 3（JS）ページ1

＜A side＞

お店の近くまで車を回してもらって、あと少しの距離をシュアオッパと二人で歩く。
まだまだ日が暮れるには早い時間帯で、容赦なく照り付ける頭上の太陽が熱い。

青々と茂った街路樹の道を進みながら、お互いつばつきのキャップを深くかぶり、サングラスをしてる私達は一見どこの誰かまではわからないだろう。

･････とは思うけど、やっぱり、シュアオッパ、めちゃくちゃ目立ってる。
すれ違う人達(特に女性)からの視線が物凄く痛い。

だって、それもそのはず。

キャップとサングラスのおかげで鼻より上は隠れて見えないけど、スッと整った顎のラインとか、女性並みに綺麗な口元とか、タンクトップから見える引き締まった腕とか･････そもそも長いジーンズの脚とか。

街に溶け込む普通のファッションスタイルをしているのに、持ってる本来の素質というかオーラがビシバシ飛びまくってて、

「えっ今の子超カッコイイ」
「誰だろ？芸能人？」
「どこかで見た事あるような････」

さっきからそんな囁き声が四方八方から聞こえて来て、そんなに得意でない私の日本語力でも、女の人達の熱い視線と相まってなんとなく言われてる事はわかる。

オッパは全然そんなの気にならないのか、ずっと私の横で

JS「やー、久しぶりだな～。日本も暑いね～」

なんて呑気にニコニコして歩いてる。
オッパが楽しそうで何よりだけど、私は今バレないか何気にハラハラしてますよ････。

そうこうしているうちにお店に到着。
10人くらいの若い女の子達がお店の前で行列を作っていたから、私達もそこに並ぶ。

「え、ちょ、まって、ヤバい！」
「SEVENTEENのジョシュアじゃない？Aもいる！！」
「嘘？！？！」
「えっなんで二人がここに？！？！」

あ、バレた。

着いて早々、何気なく後ろを振り返った高校生くらいの女の子二人組がこちらに気づいて、そこから一気にざわつき始める列の女の子達。伝播するみたいにみんなが悲鳴を上げそうになってて、

どうしよう。。。

咄嗟に傍らのオッパを仰ぎ見た。

そしたら、颯爽とサングラスを抜き取り、そっと自らの唇に人差し指をあて、

JS「────ごめんね、プライベートで来てるから。もしよかったら、静かにしてもらえるかな？」

極上のアイドルスマイルを浮かべて、蕩けるような甘い声を出すオッパ。
たどたどしいけど、もちろん日本語で。