☆41 ページ6
ギュッと抱きしめられた腕の中は、
私だけの場所だって、言ってくれてるみたいに、
寝心地が良い。
・
一応、約束だったから。
翌日は朝から病院へきた。
「異常はないから。薬ちゃんと飲んだんでしょ？」
あ「うん。あのお薬飲んだら、かなり良くなった。」
「うん。それで良いんだよ。下手に我慢しないのが1番だからね。」
我慢はしない。
体調が悪かったら、薬飲んで暫く休む。
それで、少しでも楽になるなら、それでいい。
あ「ねぇ？先生？」
「ん？なんだい？」
あ「私、長生き出来る？」
「突然どうしたの？」
今まで聞いた事がなかった。
身体が弱いから。
きっと、長生き出来ないんだろうなって、勝手に決め込んでたし、
長生きしたいとも思わなかった。
だけど、
あ「子供が無理って事は、いつかは1人になっちゃうでしょ？」
「1人には出来ないんだね。」
それに頷くと、
「大丈夫。ちゃんと、決められた事を守って。こうやってマメに病院へ来てくれるなら、Aちゃんは長く生きれるよ。」
穏やかに先生は笑ってて。
「後は、その気持ちを、ちゃんと雅紀君に伝えてごらん？」
あ「え？」
「きっとね、雅紀君は、Aちゃんの気持ちに寄り添ってくれるよ。」
未来を現実にする為には、
沢山の壁があるけれど、
きっと、まー君だったら、一緒にその壁を蹴破ってくれる。
だって、
雅「やっぱ、戸建て欲しい〜！」
あ「土地代、高くつくね。」
雅「でも、頑張れば、なんとかなるっしょ！」
笑って言ってるけど・・・
キーケースを買い替える頃には！
なんて言ってたけど、
私は、もっと先でも良いよ。
一緒に、ゆっくりと降りていく景色を見ながら、
沢山、未来の話をしながら、
2人で笑って、色んな景色を見て。
そんな毎日を一緒に過ごせるなら、
もう、逃げたりなんてしない。
ギュッと繋がれた左手を、ギュッと握り返す。
フフっとまー君が笑った顔は、
昔と変わらない、19歳の頃と同じだった。
雅「あー！夏休み終わった〜！」
あ「早く行かないと！山本さん待ってるよ！」
午後から仕事のまー君を玄関で見送る。
雅「あ！そうだ！」
いきなり、チュッと唇に触れるだけのキスをしてくる。
珍しくて、びっくり。
雅「フフ。行ってきます！」
あ「いってらっしゃい。」
2人で過ごした夏休み。
私と、まー君が過ごした時間。
来年の夏も、2人でビール飲みながら、
沢山未来の話をしよう。ね！！
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菜菜(プロフ) - ともさん» ともさん(ハート)やっと見れたんですね(^^) この2人を描く事にずっと躊躇してましたが、ある日突然描く！と意欲がw実は描き始めて2年半になりますが今だLASTは決めてませんwだから、ココからどうやって繋がって行くのか私にも未知数でwでも見守って下さいませ。 (2019年5月11日 23時) (
レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 菜菜ちゃんやっと来れたよ！やっぱりこの2人が大好き。我儘で傲慢？なところがある姫だけど〜気持ちはすっごくわかるし共感しちゃう。まーくんが大好きだから大切だから…上手く言葉に表せないけど難しいね(T＿T)行く行くは…なんてほんの少し期待しながら拝読してます (2019年5月11日 18時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
菜菜(プロフ) - sallysally67さん» 憶測でしか過ぎないですが、やはり、こんな時期もあったのではないかな？こんな思いをして今の彼等がいるのではないかな？という気持ちで描いてます。主人公は確かに狭間にいる。だけどそれを強制する事なく上手く扱えるのも、この主人公なのだと私は思います。 (2018年10月29日 9時) (レス) id: baa24cd569 (このIDを非表示/違反報告)
sallysally67(プロフ) - LIFE 2nd.はシリーズの中でも苦しくなります。なんだろ、リアルな彼らとシンクロするからかな。辛い思いを克服して表に立ち続けてくれてる彼らなのかな。もっともっとと贅沢になってる私達の望みは負担でしかないのかな、とか。主人公ちゃんは正にその狭間にいる。 (2018年10月28日 16時) (レス) id: 471cb3bb47 (このIDを非表示/違反報告)
菜菜(プロフ) - sallysally67さん» 実は、2ndで私が1番描きたいと思っていた所にコレから入っていきます。まだまだ、ブンブン振り回しますよwwwより人間らしさを出していくつもりです！ (2018年7月26日 1時) (レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜菜
| 作成日時：2018年7月23日 18時
