永瀬くんには堕ちないんでッ！！【Ren.N】

４５％ ページ46

▒▓█









あー、もう。




言っておきながら私も相当幼稚だわ。








ごめん。ごめんリリコちゃん。私、結局短気だから。




もう無理だったわ。笑える。





ああああっ 腹立つ。







…





早くサムのところ行ってレモンミルク貰おう。






え、マジで私。薬中…？









.









ぷりぷり怒りながら。


いつもの人気のない空き教室に入った。









「おー、Aちゃん！


　待っとったで…って！え？」









ニコニコ笑ってるサムの手からレモンミルクをぶん取って。






ストローを直ぐに差して、思いっきりチューっと吸う。









甘酸っぱい味が、口いっぱいに広がって。





上がっていた血圧をゆっくりと下げていく。









「…っぷはーーーーッ」








「あははははっ！！何！？


　そんなに飲みたかったん！？笑」








「うるさい、何でもいいでしょ。」






「なんや。いつにも増してイライラAちゃんやな。笑」









な、何そのあだ名。全然嬉しくない。









「なんかあったん？またナンパ？」









頬杖をついて、私を優しく見つめるサム。



なんだか、それが私の気を静めてくれる。









「…その逆。」



「え？！ナンパしたん？？笑」



「なわけないでしょ！？


　…ブスって言われた。」








「…ブ、ブス？誰に言ったって？？」




「私にだよ。」





「え、そんなこと言う男おるんか！？」





「顔から性格の悪さが滲み出てるってさ！！


　どうせそうですよ！！




　しかも2回もブスって言った。


　あいつ。許さない。」









これでもかッ！！というほどストロー吸っていたら。



直ぐに中身が無くなってしまった。









「あははっ！！Aちゃんでもブスって言われたら怒るんやな！！」






「はあ！？あったりまえでしょ！



　って、ていうか。別にそれに対しては全然切れてないから。



　そいつ、グループワークに全然参加してくんないからガツンと言ってやったの。


　でも全然聞く耳持たないわ、口は悪いわで。ホント最悪。






　…もう、レモンミルク買ってくる。」









「行かんでええよ。笑」









▒▓█

４６％→←４４％

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す