師弟関係-男主- (ページ9)

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Reunion.Ⅷ ページ9

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「…え、じゃ何で駄目では無いのなら。…何て____云ったんですか……？」

如何な時も、忍耐強く在れ。と、誰かが云って居た。のを今になって思い出す。

「……思えば、敦君…は。」

そう、思い出した迄は良かったのだ。

が、しかし。

…丁度善い処で相槌では無い、新たな問い掛けが牙を剥いた。

その間、僅か０.１秒も無かったと推測する。

「え、あ…はい…！？」

…吃驚し過ぎて変な声が出てしまった何て気にはしない。

…多分。

と、敦が悶々と思慮している間。

男は相当、今の状況に飽きを感じてしまっているのか、叢に生い茂る雑草を、熱心に見詰め出していた。

何とも言い難い、此の状況。

そんな他人が見たら、目を見張るであろう、滑稽とも言い難い状況の中で。

次に声を発したのは、男の方では無く、敦の方だった。

「…えっと、それで──結局、何が云いたいんですか……？」

直球過ぎる。と後悔しても、今更遅い。

敦は、質問……所詮、問い掛けをする。

「……え…？嗚呼……、此処へ来た目的と…うん。

──先刻の解答を…その…伝えて措いた方が良いの…かな…って思ったのだけれど、ねぇ……？

うん…、でも……云われるのが厭…だったり…する…のなら強要はしないけれど……」

男はそう、静かに…水面が立ち、小波が起きるか起きないかの瀬戸際の声で、切り出したのだ。

目的と、解答を敦へと託す…為に。

「えっ、あ…嫌じゃないです、寧ろ……その…有難う御座います……？」

「………うん、…何だか…その…僕の知っている解答とは大分違う様な気がするのは───…うん。

え…嗚呼、良いや。…僕の方こそ。……如何致しまして。と、…御礼を云って上げたい位なのだけれど…。

大分、風も吹いて来ているし何よりも今、此の状況で一番の難解とも呼べるのが____冷え込んで来ている。と云う事だ。

だから…その……風邪を引かない内に」

───解答合わせを。

「始めるとしようか。…と云う訳で、だ。敦君──否。
……白い虎の少年君よ。準備は良いかい……？」

「…え…いやっ、僕より貴方の方が風邪を引いてしまいそう___って…この流れですか…！？

い、……良いですけど…

(明らかに乗せられてる。

いやっ、絶対に乗せられてる…！

そして何故だが鬼の形相で仁王立ちしている国木田さんの姿が見える…！！！)」

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