師弟関係-男主- (ページ41)

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Reunion.ⅣⅩ ページ41

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───着いて来て欲しいと云われて来た処は。

「…ええと…」

沢山の食べ物や白金燭台が立ち並ぶ──所謂、食堂と喚ばれる処だった。

取り敢えず云わせて欲しい。

何だ、この有り様は。

今すぐにでも目を瞑りたい。

と云うか、…瞑らせてくれ。

敦は真っ正面に座っている、男を見据え乍、そう思った。

「何だい…？」

男は敦の様子に違和感を覚えたのか、詰める。と云う事をし始める。

それも至近距離に近い形で。……であった。

「……何で、西洋菓子を目の前で、しかも僕の方を向きながら──食べてるんですか……」

そう、男は食堂に着くや否や、西洋菓子を啄む。

と云う、敦には到底理解の及ばぬ……否、し難い行為へと及んでいたのだった。

「………え…？いけないのかい…？食べてしまっては。」

はた。と、動き──匙を持つ手が止まる。

その後で、敦の顔を鏡でも覗いているかの様な仕草で見定めた。

「そうじゃないですけど…」

と敦は、吃りつつ、答えた。

「なら良いだろう？此の儘、食べ続けていても」

男は敦が答え終えたのと、ほぼ同じ時機(タイミング)で云い、ゆっくりと笑みを浮かべて───、また一口、もう一口……と馬のように食……飲み込んでゆくのだった。

「……」

敦は出会った時と余り変わっていない、その怪訝な顔で男を見据え続けていた。

そうして、何を思ったのかは知る余地もないのだが、先刻の問い掛けを、男へと問い直していたのであった。

「…あの、結局、あの銃って…、それに太宰さんとは……」

依然、男は笑みを浮かべた侭、まるで敦を揶揄かう様な口振りで応えた。

「…………さぁねぇ。…如何だと思うんだい？敦君は。

中てて御覧よ、僕が何故、銃を取りに来、太宰──…彼とは面識が有ったのか否か……を。

君のその小さな脳味噌で」

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