王子の帰城 01 ページ14
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涙の別れの後
愛馬“キラ太郎”と共に
教えられた道をひた走り
城に着いたのは
すっかり日も暮れたころのことでした
「王子！」
「王子！よくぞご無事で！」
城門を守っていた兵士たちは
敬愛する王子の帰城を心から喜びます
なにせ世継ぎの王子が
丸２日も行方知れずだったのですから
城はパニック寸前でした
「皆、心配かけたな。
この通り俺は無事だから安心していいぞ。」
ヒラリと馬から降りた王子は
周囲を取り囲む人々に向かって
穏やかで優しい笑顔を振り撒きます
つい先程知念の家で
“いのちゃああん！”とかやってた人と
同一人物とは思えない落ち着きっぷりです
「すまないがキラ太郎を頼む。
それと、父上にお詫びとご挨拶をしたい。
お伺いしてよいか聞いてきてくれ。」
「かしこまりました。」
「俺が城を空けていた間の報告書も
まとめておいてもらえると助かる。」
「早速手配いたします。」
王者の貫禄撒き散らしまくりの王子に
兵士はもちろん
駆け付けた召し使いたちもうっとりです
ほんとにこの人
さっきまでの光くんでしょうか？
なんかかっこよすぎな気がするんですけど…
と、感心しきりのその時に
城の中から
二人の男が駆けて来ました
「光王子！ご無事ですか！！王子！」
「王子！今までいったいどちらに！」
二人のうちひとりは
青鈍色の甲冑に身を包んだ
長身の青年
次期将軍確実、と噂される
現近衛隊長で真名を中島裕翔と言います
黒いローブを羽織ったもうひとりは
現在宰相補佐を務める青年で
真名を高木雄也
彼は次期宰相確実と言われており
二人とも王子の側近中の側近です
「裕翔。高木。
お前たちにも心配かけてすまなかった。
俺が留守の間、城と国をありがとう。」
「もったいないお言葉を…
ですが我々は
ご無事でしたらそれだけで十分です。」
「裕翔の申す通りです、王子。
我々に礼など不要でございます。」
片膝をついて自分を見上げる二人に
王子は
そしてそんな三人を見て
そこに居合わせた人々は
またうっとりとため息をついたのでした
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らな(プロフ) - ここまでコメント読みました。いつも応援してくださってありがとうございます。続きも楽しんでもらえるといいな… 第５章でお待ちしてます！ (2019年10月8日 18時) (
レス) id: b35b5df26e (このIDを非表示/違反報告)
かぷれーぜ - 読ませていただきました！3人を魅了させてしまういのちゃんのすごさ！そしてやっぱりらなさんの書くお話はとても素敵です！私は学生で台湾はいけなかったので、ライブレポ嬉しいです。台湾コンサートおつかれさまでした！ (2019年10月7日 23時) (レス) id: ab56c6ec56 (このIDを非表示/違反報告)
marumaru(プロフ) - 読ませていただきました。死んで(眠って)いるだけでも、三人を魅了してしまう白雪姫。目が覚めたらどんな魅力を、発揮するのでしょうね。これからのお話も楽しみにしています。そして、お帰りなさい。ライブレポも読んでみたいです。 (2019年10月7日 20時) (レス) id: 4a9bef1de9 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - 読みました(^^)美人さんは得をしますね…中島さんと�睫擇気鵑琉娶�はごもっともだったのに意見ががらりと変わって…(笑)続きが楽しみです(^^)台湾ライブ楽しめたようで、良かったです(^^)帰り気を付けてくださいね(^^) (2019年10月7日 0時) (レス) id: 29c1b2b83b (このIDを非表示/違反報告)
みつき(プロフ) - こんにちは。snow white、以前読んでいたので再開が嬉しいです！そして斜め上を行く展開で一気に読みました。特に光王子登場からのテンポの良さ、面白さ、最高です！らなさんのオリジナルが読みたいです。楽しみにしています！ (2019年10月5日 16時) (レス) id: 502e5edfb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らな
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/isut/ano/
作成日時：2019年9月23日 8時
