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Aside
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出待ちなんて…どう思うだろうな…
青道高校が球場から出てくるのを待っていた。
A「真鈴、先に帰ってて?」
真鈴「一緒に待ってるよ?」
A「…ううん、ごめん、帰っててほしい」
何かを察したような真鈴は、いつもとは違う、優しい笑顔で、わかった。と言って先に帰った。
真鈴「がんばって」
.
手を伸ばしても…
届かないかもしれない。
君が避けるかもしれない…
それでも…
伸ばしてみないとわからない。
A「一也っ!」
1年生の降谷くんだったかな…
と一緒に出てきた一也をすぐに呼ぶ。
すると驚いた顔をした一也が、
御幸「来てたのか…」
降谷くんから離れ、こちらに来てくれた。
A「ナイバッチ((ニコッ」
20cmくらい上の一也と目が合った。
御幸「サンキュ」
ついこの前まで、この人の名前を呼ぶことも、目を見ることも、話すことなんてできなかった。
そして今、
こんな事を言うなんて…
A「一也」
御幸「ん?」
球場でこんなことを言う私を許してください。
今しかないから…
ずっと、伸ばせなかった手を、
A「好き…っ//」
少しだけ伸ばしてみた。
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作者名:ふー | 作成日時:2018年7月25日 7時