喧嘩ばかりの彼を嫉妬させたい。２【安室透/降谷零】

その４７ ページ1

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手術中、という赤いランプが付く。





傍の椅子に座ってアイツの無事を願った。






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出会いの印象とは反面,今は恋人という関係だ。






あの頃の俺に伝えてやりたい。





これが俺の彼女だぞ、って自慢したらきっと信じないだろうけど。







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「安 室さん！」





コ ナン君がこちらへ走ってくる。





後ろには少女もいた。






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「…安 室さん,Aさんは？」







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「……打ち所が悪かったらしい。必ず手術が成功する訳でもないらしい。」







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俺がそう言うと,２人とも「そんな…」と不安な表情をする。









２人がくる前,風見に今の状況を連絡した。




風 見の後ろで高 橋や後輩たちが慌てていることが伝わってきた。







病院に来たがっていたが,公に捜査をしない俺達が大勢で来るわけにもいられない、



と病状が分かり次第すぐに連絡をするというのを条件に止めた。







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「…あのね,安 室さん。」






「…なんだい？コ ナン君。」







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「……こんな時に聞くことじゃないと思うけど,Aさんと安 室さんはどういう関係なの？」







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疑いの目で俺を見る。





俺が公安だと知っている彼はきっと,彼女が黒の組織の者ではないかと疑っているのだろう。







「……関係、か。」









そうだな。




アイツが黒の組織の者で,俺の敵だったらどんなに楽だったろうな。





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アイツが危険な事件に巻き込まれても、



アイツが何かに悲しんでいても、




敵だったならばいくらでも見捨てられたはずだ。









俺の一番の味方で,



俺の一番の大切な人で,



俺の一番愛おしい人で,





だからこそ今こんなにつらいのだ。






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「……恋人だな。世界で一番愛している。」





俺がそう言うと,顔を赤くして「そっか」と納得していた。






小学生には少し熱すぎる言葉だったかな？








クスクスと笑うとムスッとした顔で再び俺を見ていた。






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その時,手術中のランプが消えた。








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