● ページ34
あなたside
次の予約も相変わらず
ずっと同じ午前の一番最後の時間。
最初は「また同じ時間でええか？」
って聞かれてたけど、
それすらも聞かれなくなって
半強制的にこの時間…(笑)
レントゲンを撮って
村上先生に「大丈夫やな！」って
お墨付きをもらって。
最後にもう一回根っこの掃除をして、
嫌な嫌な治療がやっと終わった。
村「お疲れさんやったなぁ(笑)」
「うー…」
ってことは、次回型取りじゃん…。
終わったら終わったで、
また次の嫌なことが待ってる。
村「型取りなんてなぁ、
一回で終わるんやから頑張り？(笑)」
「……上と下、二回あるじゃないですか…」
村「…随分と屁理屈言うよう
なったやんけ(笑)」
頭をグーでグリグリってされる。
もちろん優しくだけど。
村上先生の前だと
どうしても素直になりすぎると言うか…
なんでも優しく受け入れてくれるから、
思わず口から本音が漏れる。
村「まぁ、なんやかんや言うても
ちゃーんと頑張れる子ぉやって
知っとるけどな！」
「…っ…//」
村「…せやろ？(笑)」
「……はい…//」
…ほら、また。
村上先生はもう完全に、
何を言えば私が頑張れるか把握してる。
本当に、ずるい…。
村「…そういや詩ちゃん
ケガ治ったんか？」
「あ、はい。
まだ少し跡残ってますけど、治りました^^」
村「そーか、よかったな！
……もう、テレビ電話くれへんの？」
「…え、していいんですか?!」
"くれへんの？"って何その可愛いの…。
村「……俺、待ってるんやけど。
詩ちゃんからのテレビ電話…」
「え、嘘っ!!ごめんなさい!!
詩にも、ねだられてるんですけど
"村上先生忙しいから"って
私が止めてたんです(汗」
まさか、待ってるなんて思わないし…。
村「何でやねん！
いつでも出れるようにしとく言うたやんけ！」
「それは、あの時だけのことだと
思ってて…(汗」
何で村上先生こんなに怒ってるの…(焦
「き、今日っ…！
夜に、テレビ電話しますからっ…！」
村「…絶対やぞ？」
「お約束しますっ…」
村「…ん、待ってるわ。」
はぁ…びっくりした…。
今までの中で一番怒られた気がする…。
「じ、じゃあまた夜に…」
村「…おん。気ぃつけて帰りや？」
…また夜に、電話越しだけど
村上先生に会えるんだ。
…嬉しいな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 398人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さき - このお話は続編書く予定ありますか？続きが読んでみたいです！！ (2019年12月6日 5時) (
レス) id: 01c718ac19 (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ(プロフ) - ∞ゆず丸∞さん» なんもです！！！ はい！！ (2019年11月16日 20時) (レス) id: c44bf9e494 (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - ひろみさん» お返事遅くなり申し訳ありません;;ヒナちゃん担さんに楽しんでもらえて安心しました(*´-`)笑 最後までお読みいただき、ありがとうございました！ (2019年11月16日 14時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
∞ゆず丸∞(プロフ) - Aiさん» お返事遅くなり申し訳ありません(>_<)紫さんのお話私も楽しく書かせていたので、きゅんきゅんしていただけて嬉しいです！最後までお付き合いいただきありがとうございました(^^) (2019年11月16日 14時) (レス) id: 5e380d9365 (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ(プロフ) - 私、マルひな担なので、このお話ほんとにキュン死するかと思いました…… (2019年11月11日 7時) (レス) id: c44bf9e494 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：∞ゆず丸∞
| 作成日時：2019年8月25日 20時
