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「それはさ、直接本人に聞くしかないよ。」
腕組みして椅子に仰け反る麻里奈。
それを食い見るように私は身を乗り出す。
「付き合うのは自分だよ?
自分が相手に感じた五感を信じないと。」
「…五感。」
なんか、その言葉。
いつかの教育訓練で教官から聞いたな。
「相手を知ろうとする気持ちを伝えたら向こうもちゃんと答えてくれるよ。
そこで自分を偽ってきたり隠し事するくらいなら付き合っても上手くいかないし、その程度の男ってことで次いこ!次!」
「……なるほど。」
「もちろんAも、素の自分を見せられるのが条件ね?」
「えっ!?」
「当たり前でしょー?
相手だけが裸のセッ クスなんて聞いたことある?ないでしょ?」
「ちょっ…!麻里奈!声大きいっ…!!」
「Aも裸になるの。いい?」
「っ……///」
「あ、今言葉のまま想像してる?」
「違っ…!////」
もう。
麻里奈が変なこと言うから……!
次会った時、変な意識しちゃうじゃんか。
「休みの日のうちらの廃人具合ってヤバイけど、でもそれもいつかは見せないと付き合っていけなくない?
それで引く相手なら仕事への理解もないと見なして私なら願い下げだな。
しょーちんなんて引くどころか写真撮って面白がってるからね。」
「………」
休みの日の自分を想像して気持ちが暗くなる。
可愛い部屋着に、栄養たっぷりの朝食、有意義な1日の使い方……
どれも現実の私からかけ離れてる。
「まぁ、まずは相手を知るところからでいいんじゃない?」
「……うん」
「Aに興味持たれて嫌がる男なんてこの世にいないんだから。自信持って!」
「……ははっ、だといいけど。」
“ 本当は好きなんでしょ? ”
麻里奈の言葉をきっかけに気付いた自分の気持ち。
恋愛自体が久々なのに。
私とんでもない人を好きになっちゃったよ。
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珠美(プロフ) - りょうこさん» りょうこさん≫コメントありがとうございます!励みになります(^^)これからも頑張りますので、よろしくお願い致します! (2021年7月5日 13時) (レス) id: 6cd37f4262 (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています! (2021年7月5日 12時) (レス) id: c2325c836d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月30日 23時