147. ページ47
.
Aちゃんが素直に話してくれたお陰で、俺の胸のモヤモヤも解消される。
その相手の男性も上手いよな。
これからも友達でって、単純に諦めきれないだけだろってツッコミたくなる。
そんなわかりやすい逃げ道にも、Aちゃんは優しいから断れなかったんだよな。
……まぁ、同じ男として思う部分は多々あるけど、今回は俺が大人になって目を瞑ろう。
俺からキスしようと顔を近付けると、ぎゅっと目を閉じてガチガチに固まってるAちゃんに思わず笑ってしまいそうになる。
可愛くて……
純粋で……
過去に彼氏がいただろうに、こんなにも慣れてない人っているんだなって、その緊張がこっちまで伝わってくる。
触れるだけのキスをしてすぐに唇を離すと、俺の手を握るAちゃんの手に力が込められた。
「…緊張してる?」
「っ…うん……心臓が痛い……」
「ふふっ。可愛い。」
額にキスを落とすと、またぎゅっと力が入ったAちゃんの手を俺は優しく握り返す。
このまま進めるべきか……
少しずつ日にちをかけて進めるべきか……
男としての葛藤が俺を悩ませる。
「…今日はここまでにしとく?」
「………」
恥ずかしそうに俯きながら、唇を噛み締めてるAちゃんの表情は何かを言いたそうにしてる。
今はAちゃんのペースに任せようと、その言葉を俺は待った。
.
244人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
珠美(プロフ) - りょうこさん» りょうこさん≫コメントありがとうございます!励みになります(^^)これからも頑張りますので、よろしくお願い致します! (2021年7月5日 13時) (レス) id: 6cd37f4262 (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています! (2021年7月5日 12時) (レス) id: c2325c836d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月30日 23時