空で出逢ったキミ。3

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海外のホテルのベッドはどこも大きくて、家のシングルベッドなんかよりも優雅に広々寝られて大好きだった。




だけど今回のステイ先では広すぎるスペースに違和感を感じた。






玉森くんの体温、腕枕、匂い……




全てが恋しくなる。




こんな気持ち、いつぶりだろう。




ホテルの大きな枕を抱き枕代わりにして眠りについた。






……………



………







次の日、日本に帰ろうとしたら離陸する空港周辺の天候悪化で2時間遅れて出発した。






坂田さんと15時半に待ち合わせしてるけど、絶対に間に合わない……。







延期する？


いや、でももう早めに話をつけたい気もするし。






玉森くんの帰りは22時頃って言ってたから時間的には余裕があるけど……



ご飯作る約束もしちゃったからな。







そんなことを考えながら、日本に戻ってきてロッカーですぐにスマホを確認した。









》坂田さん、ごめんなさい。
到着が遅れて15時半に間に合いそうにないです…。
日程改めた方がいいですよね？








とりあえず連絡を入れて、返信が来るまでの間に着替えを進める。





近いはずの北京からなのに想定外に時間がかかったから疲れてるのも正直なところ。









》今空港にいるから大丈夫だよ！








……空港？



えっ？ここに来てるってこと？








》空港に来てるんですか？



》うん。車で迎えに来てる！









……嘘でしょ。



車で迎えって、申し訳なさすぎる。









》すぐ行きます！！









逆にお待たせするわけにもいかなくて、メイク直しもしないで髪だけほどいてロッカーを出た。



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