空で出逢ったキミ。3

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空港に向かう電車の中で、仲いい同期からのLINEに返信してると、違うLINEの通知が届いた。





玉森くんかなって思って確認する。









「…っ、」








……違う。玉森くんじゃない。





相手は坂田さんからだった。









》忙しいのにごめんね。
近いうちに会える日あるかな？









頭のどこかで坂田さんとの関係をスルーしようとしてる自分がいた。




このまま連絡取らなければ忘れてくれるんじゃないかなって淡い期待を胸に抱いてた。





そんなズルい考え……


通用するわけないよね。






断るのも億劫で心苦しいけど、会ってちゃんと話さないと。









》連絡が遅くなってごめんなさい。
急ですけど、明日の午後はいかがですか？
14時過ぎに仕事が終わるのでその後で良ければ…









嫌なことは早めに終わらせるべきだと改めて感じる。




昔から後回しにしちゃうタイプで、最後に自分で自分の首を締めちゃうんだよなぁ。









》仕事終わりで疲れてるところありがとう。
15時半はどうかな？









……律儀。どこまでもいい人。





罪悪感で少しだけ胸が痛む。









》こちらこそお時間を作っていただき、ありがとうございます！
終わりましたらご連絡します。









坂田さんなら、私なんかよりもっとずっといい人がいるはず。





だって御曹司だもん。



将来の社長さんだもん。





私なんかに社長夫人が務まるわけなんてない。




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