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次の日……
枕元で鳴るスマホのアラームで目を覚まし、いつも通りの朝のつもりでボーッと天井を見上げる。
………
………
「……ん?」
いや。違う。
今日はいつもの朝じゃない…!
隣を見れば姿はなくて、咄嗟にベッドから降りると部屋を飛び出しリビングへ向かう。
……あっ。いた。
その後ろ姿にホッとして、テーブルにご飯を用意してるAちゃんに俺はゆっくりと近付いた。
「おはよう」
「っ…!?
お、おはよう…!」
昨日はお預けになった細い腰に腕を回してぎゅっと力を込めると、一瞬よろけたAちゃんが照れながら俺から逃れようと抵抗する。
「やっ…ちょっと…朝からやだ…////」
「朝じゃなきゃいいの?」
「っ、そうじゃないけど……」
「起きたらいなくてびっくりしたよ。」
「え?あ、ごめん。
朝ご飯食べるかなって思って。」
「俺も起こしてよ。」
「いや、だって、気持ち良さそうに寝てたから。起こすの悪いかなって……」
「俺の寝顔見てたの?エッ チ」
「はっ…!?////」
「もうやだ」って言いながら顔を真っ赤にして、キッチンに行ってしまったAちゃん。
こんなやり取りが出来る日が来るなんて、今日の俺は最高に気分がいい。
「朝ご飯食べる?先にシャワー浴びる?」
「ん、朝ご飯食べたら浴びようかな。」
「じゃあ準備しちゃうね。」
いい匂いがしてたと思ったら、すでに出来上がってる朝食に俺のテンションは更に上がる。
彼女ができるって間違いなく健康にもいいよな。
基本料理もしない。
極力人とも会わない。
そんなコミュ症寄りの俺だけど、Aちゃんだけは俺の中に受け入れることができた。
「はい、どーぞ!」
「ありがとう。いただきます!」
こうやって誰かと食卓を囲む日が来るなんて想像もしてなかった。
一緒に笑って食べる食事。
朝から見るAちゃんの笑顔にすっげー癒やされる。
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珠美(プロフ) - りょうこさん» りょうこさん≫コメントありがとうございます!励みになります(^^)これからも頑張りますので、よろしくお願い致します! (2021年7月5日 13時) (レス) id: 6cd37f4262 (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています! (2021年7月5日 12時) (レス) id: c2325c836d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月30日 23時