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とりあえずお酒を頼んで、食事を何にしようかメニューを見て悩む。
「ニューヨークでは何食べたの?」
「韓国料理」
「え?」
韓国料理?
ニューヨークだよね?
アメリカだよね?
「…やっぱり、その反応だよね(笑)」
俺の反応を見て苦笑いしてる。
やっぱり、とは?
「今回のキャプテンが変わっててさ、美味しい韓国料理屋があるからってみんなで行ったの(笑)
いや、確かに美味しかったんだけど!でも韓国ならもっと安く食べられるよねってみんなで話してて。何なら私、休み明けソウルだし。」
「アメリカで韓国料理……面白いね(笑)」
「でしょー?
だから今日は韓国料理以外なら正直何でも嬉しかったの!」
「そっか。韓国料理チョイスしなくて良かったわ(笑)」
今、俺に向けられてる笑顔ー……
今でも覚えてる。
初めて機内でAちゃんを見た時の衝撃。
優しくて、安心感のある笑顔。
今のAちゃんの笑顔は、明るくて、可愛くて、ただただ眩しい。
俺は2つの顔を知ってる。
全然違う、オンとオフのAちゃん。
でもその切り替えはむしろ大切なことだと思うし、どっちがいいとかなくて両方好き。
「玉森くんって何が好きなの?」
「食べ物?」
「うん。ハンバーグ以外で!」
「あ、蕎麦!」
「蕎麦?……意外と渋いんだね(笑)」
「ここにお蕎麦はないな〜」ってメニュー見ながら笑ってるAちゃん。
「私さ、玉森くんのこと何も知らないって言ったでしょ?」
「…うん」
「芸能人だし、ネットで調べればいくらでも情報は出てくると思うけど、そういうのは本当の玉森くんじゃないから信じたくなくて。
私の目で、ちゃんと玉森くんを知りたいんだ。」
「………」
改まった言葉にドキッとする。
ずっと見てたメニューから視線を外して俺を上目に見た。
「…色々教えてくれる?玉森くんのこと」
「っ……」
雷が落ちたような衝撃。
全身に走った電撃。
ギュンッと胸が締め付けられて、呼吸すら忘れる。
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珠美(プロフ) - りょうこさん» りょうこさん≫コメントありがとうございます!励みになります(^^)これからも頑張りますので、よろしくお願い致します! (2021年7月5日 13時) (レス) id: 6cd37f4262 (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています! (2021年7月5日 12時) (レス) id: c2325c836d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月30日 23時