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「俺はAちゃんが好きなんだけどな。」
何の抵抗もなくあまりにストレートに言われて、ただ唖然とする私の反応を見て、はははって悪戯に笑ってる玉森くん。
……やっぱり私、この顔が大好き。
「…あ、続きするならまた電気消すけど?」
「はっ!?何言ってんの…!///」
「でもその前に言ってよ」
「えっ、なにを…?」
「好きって」
な、なに、この急展開。
なんで私、ここで詰められてるの……////
「……っ///」
「ほーら、早く」
可愛くねだる玉森くんにはお手上げで、意を決して口を開く。
「…っ、き」
「え?全然聞こえないよ?」
「っ…、す…き‥…!」
こんな公開処刑みたいなこと初めてで。
心臓が飛び出しそうになる。
目を閉じてふぅーと息を吐いた時、ふふふって笑う声がして、その瞬間に唇に感じた温かくて柔らかい感覚。
「…っ!?////」
「やっとできた」
「なっ…なに急に…////」
「え?
Aちゃんはキスするのに許可いるの?」
また悪戯に笑って私の反応を試してる。
私がさっき意地悪した時は凄く凄く怒った目してたくせに……。
「ねぇ、もう1回、キスしていい?」
「え?」
「だって許可いるんでしょ?」
「それは…っ、」
座り込んでる私と視線を合わせて笑ってる玉森くん。
こんな至近距離なのに……
ううん。
こんな至近距離だからこそ、かっこいい。
「あと許可ついでにもう1つ。」
「……?」
「電気消していい?」
「えっ?」
「本当は全部見たいんだけどね。
最初だからマナーかなって。」
顔の横の壁に手をついて、そのまま奪うように重ねられた唇。
優しくて、温かくて、まるで私のペースを確かめるかのよう。
ゆっくりと離れた唇に恥ずかしながら名残惜しさを感じてしまう。
「…このまま、していい?」
玉森くんの視線にドキドキする。
ゆっくりコクっと頷くと、手を引かれて立ち上がりベッドの方へと誘導された。
ベッドの際に腰かけると、枕元に置かれたリモコンで電気を消した玉森くん。
さっきみたいな真っ暗じゃなくて、薄っすらとお互いが見える明るさで……
お互いの存在を確かめるように見つめ合い、また唇を重ねた。
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珠美(プロフ) - りょうこさん» りょうこさん≫コメントありがとうございます!励みになります(^^)これからも頑張りますので、よろしくお願い致します! (2021年7月5日 13時) (レス) id: 6cd37f4262 (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています! (2021年7月5日 12時) (レス) id: c2325c836d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月30日 23時