128. ページ28
.
「ミツの話してる時のAちゃん、すっげー嬉しそうで……連絡先も交換してたし……」
暗い中でもだんだん視界が慣れてきて、ぼんやりした中でも見える。
しゃがみこんで頭を抱えて項垂れてる玉森くん。
「…なんか、Aちゃんのことになると全然余裕なくて。
自分でもこんなの初めてで、どうしたらいいかわからなくて。
……俺まじダセェわ。」
「…玉森くん……」
「ごめん、本当に。怖かったよね。」
うん。怖かった。
でもそれは、玉森くんの1回きりのオンナになりたくなかったから。
こうやって女の子を抱くことに慣れてるのかなって思ったら胸が引き裂かれるくらいに苦しかった。
「ねぇ、玉森くん。」
「……?」
「私、みっくんのこと全然タイプじゃないよ。」
「えっ?」
「私が笑ってたのは、みっくんじゃなくて、みっくんの話をしてる玉森くんが凄く楽しそうだったから。」
「………」
「2人が仲良くて、やり取りも面白くて。
むしろ私が好きなのは、みっくんのことを嬉しそうに話してる玉森くんの方だよ。」
「…Aちゃん……」
やっと顔を上げてくれた玉森くん。
さっきとは全然違う。
私の大好きな優しい顔。
「っ!?
な…やだ、眩しいっ…!!!」
おもむろに立ち上がったと思ったら、突然つけた部屋の電気。
急に明るくなって目をシパシパとさせる。
「ねぇ、今のって、期待していいんだよね?」
「えっ…?期待って…?」
「俺のこと、好きってことでしょ?」
「えっ、あ…いや。」
ここまできて、まだ口ごもる私。
“ 俺のこと好きってことでしょ? ”って。
……さすが自信がありますこと。
普通の男性じゃ言えないよ、その台詞。
.
244人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
珠美(プロフ) - りょうこさん» りょうこさん≫コメントありがとうございます!励みになります(^^)これからも頑張りますので、よろしくお願い致します! (2021年7月5日 13時) (レス) id: 6cd37f4262 (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています! (2021年7月5日 12時) (レス) id: c2325c836d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月30日 23時