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……驚いた。
玉森くんが、みっくんと私のことを変に勘ぐるから、少し意地悪しただけなのに。
玉森くんが可愛く悪戯に笑うように、私も玉森くんをからかってみただけなのに。
「っ…痛いよ…離して…っ、」
玉森くんは全然笑ってくれなくて、むしろその目は少し怒ってるようにも見える。
掴まれて壁に押し付けられた腕が、抵抗するたびにジリジリと擦れて痛みを感じる。
「玉森くん…っ、」
「………」
「何もしないって言ったよね…?」
「それはこの間の話ね。
今日は俺何も言ってないよ。」
「そんな…ひどいよ…!」
どうして?
こんな時でも余裕の顔してる玉森くんに抱く不信感。
やっぱり慣れてる。絶対。
「こんなことなら腕縛っとけば良かったね」
「っ…、!!」
押すつもりなかったのに、背中で押してしまったスイッチで部屋の電気が消えて視界が遮られた。
それと同時に耳元で聞こえた玉森くんの囁き。
何も見えない分、耳に全神経が集中する。
「っ…玉森くん…っ、怖いよ……」
なぜか涙が溢れ出て、頬を伝って落ちるのを感じる。
拭いたくても押さえられてて手の自由が利かない。
……苦しい。
……胸が凄く苦しい。
私は玉森くんが好きなのに。
この1週間がすごく嬉しくて楽しみだったのに。
こんな風に一方的に乱暴されるのは凄く辛い。
私は何でもないただのオンナで……
“玉森くんの特別” にはなれないんだ。
「……Aちゃん?」
「……っ、!!」
真っ暗の中でも感じる玉森くんの香り。
私の大好きな匂い。
スッと腕が解放されたと同時にガクッと崩れ落ちる私を抱きしめてくれた玉森くん。
「っ…、グスッ……」
「…Aちゃんっ…ごめん……」
「…ひどい……ひどいよっ……」
「…ごめんっ……」
今度は体が痛いくらいに強く抱きしめられて、暗いのに必死で私の顔に触れて涙を拭ってくれる。
「ミツに嫉妬して…俺……、」
「…嫉妬……?
玉森くんが…みっくんに……?」
なんで?
みっくんと私の関係を冗談じゃなくて本気で勘違いしてたの?
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珠美(プロフ) - りょうこさん» りょうこさん≫コメントありがとうございます!励みになります(^^)これからも頑張りますので、よろしくお願い致します! (2021年7月5日 13時) (レス) id: 6cd37f4262 (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています! (2021年7月5日 12時) (レス) id: c2325c836d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月30日 23時