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「みっくんに?どうして?」
「会って話したいかなって思って」
トゲのある言い方しか出来ない俺を不審そうに見るAちゃん。
隠してただけで本当は前からミツのファンだったり……
この間をきっかけに2人は密かに連絡を取り合ってたり……
これでまじでミツのこと好きだったらどうしよう。
根拠のない不安と焦りが、良くない言葉としてAちゃんを攻撃する。
「うん、会いたいよ。」
「…っ、」
返ってきた答えに言葉を失った。
……嘘。
Aちゃんがミツを……?
「ふふっ。冗談だけどね?」
「…えっ?」
「…ねえ、玉森くん」
「………」
「私がみっくんのこと好きだと思ってる?」
「…えっ……?」
「顔に書いてある」
ちょっと挑発的で、ちょっと悪戯に、俺の顔を下から覗き込んで笑ってる。
彼女のチラつく掴めそうで掴めないその心。
これが無意識でしてることなら俺はお手上げだ。
心の中を完全に読まれて、恥ずかしさと悔しさ以上に、このツレない態度に俺の心に火がついた。
「ふふっ、わかりやすいね。玉森くんって。」
「…っ、」
軽く笑って部屋を出ようとしたAちゃんの腕を、俺は掴んで部屋に引き戻す。
そのまま壁に押しつけると、Aちゃんは目を見開いて驚いた。
想像以上に細くてか弱い腕は、力を込めなくても折れてしまいそうなくらいで。
必死に抵抗して俺から逃れようとしてる。
「…っ、やっ…なに…!?」
「俺の顔に書いてあるんでしょ?」
「…っ!」
「じゃあ、俺の気持ちもわかってるよね?」
「っ…やだ。離して…!」
ずっと我慢してた。
理性を保とうと俺も必死だった。
けど、そこに触れたのはAちゃんだよ?
これが何かの罠なら、俺は喜んで引っかかる。
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珠美(プロフ) - りょうこさん» りょうこさん≫コメントありがとうございます!励みになります(^^)これからも頑張りますので、よろしくお願い致します! (2021年7月5日 13時) (レス) id: 6cd37f4262 (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています! (2021年7月5日 12時) (レス) id: c2325c836d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月30日 23時