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103. ページ3

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「…玉森くん?」



「…っ!?」



「…あ、ごめんね。
お手洗いに行ってて……」









急に後ろから名前を呼ばれて、咄嗟に振り返ると会いたかったAちゃんがいて。




着ているノースリーブの真っ白のワンピースが薄暗い店内でも眩しいくらいに輝いて見えて。




前まで大人っぽく分けてたはずの前髪が今日はシースルーに切られてて、後ろの髪は緩いポニーテールでまとめられてて。




彼女の動きと一緒に揺れるピアスが俺の保とうとしてる冷静さを揺れ動かす。








大袈裟じゃない。



今日も可愛すぎるAちゃんを目の前にして、俺の心は休むことなく色んな意味でドキドキしてる。









「お疲れ様!
仕事、大丈夫だった?」



「…あ、うん。
ごめんね、遅くなっちゃって。」



「いいのいいの!気にしないで!
私もさっきまで同期とお茶してたの。」







そう言いながら個室に入って椅子に腰掛けるAちゃん。







「…あっ、

玉森くん、こっちがいいよね?」



「え?」



「外から見えちゃうかも」








ドアから見えない側の席をわざわざ譲ってくれる気遣い。





「こっちに座って」って一度立ち直して席を交換しようとすれ違った時、ふわっと香った良い匂いに意識が一気に持っていかれる。








「忙しいのにお店の予約ありがとね!」



「…あ、うん。全然!」



「何飲む?
ここのお店、お酒の種類が豊富みたいだね〜」








メニューを広げて見せてくれて、反対側から覗き込むようにAちゃんも見てる。








「俺、とりあえずビールにしようかな。」



「あ、じゃあ私も!」



「Aちゃん、好きなの頼んでいいんだよ?」









前もそうだった。



俺に合わせてなのか、はじめは同じの飲んでた。









「ううん、いいの。
玉森くんと同じで。」



「………」








いや、そういうの、さらっと言ってるけどさ。




男は誰でも勘違いするよ?









「…あっ、髪切ったんだね。」



「えっ、気付いてくれたんだね。
久々に前髪作ったんだけど、仕事の時はまとめるの大変でちょっと後悔してるんだよね。」



「ますます童顔に見える気がする。」



「あっ!それ、玉森くんも言う?
今日会った同期たちにも言われた…。」









拗ねた顔して、いじり始めた前髪。





その仕草も可愛くて。



つい見惚れてしまう俺は今日も重症だ。




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設定タグ:キスマイ , Kis-My-Ft2 , 玉森裕太   
作品ジャンル:恋愛
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珠美(プロフ) - りょうこさん» りょうこさん≫コメントありがとうございます!励みになります(^^)これからも頑張りますので、よろしくお願い致します! (2021年7月5日 13時) (レス) id: 6cd37f4262 (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています! (2021年7月5日 12時) (レス) id: c2325c836d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月30日 23時

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