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「はい、どうぞ」



「ありがとう…!」









前のローテーブルに置かれたアイスティー。



一口飲んでまたグラスを置く。









「…まだ暑いよね?」



「え?

……あ、うん。そうだね。」



「これでもね、設定18度なんだけど…」








エアコンの下でリモコンをいじるAちゃん。




じんわりかく汗にエアコンの効きが悪いことは俺も感じる。







「壊れちゃったの?」



「うーん。
最近ずっとこんな感じで、タイマー設定してないのに勝手に切れちゃったりして。」



「修理は?」



「明日管理会社に連絡してみようと思ってるんだけど、休みの日に修理来てくれるかなぁ。
これって立ち会い必要だよね?」



「うん、たぶんね。」



「だよねー……



あっ、今ちょっと涼しい風来た!どう?」









俺も立ち上がって冷房の下で吹き出し口に手を伸ばす。




手のひらで感じる冷たい風。









「…ほんとだ。来てる。」



「あぁー良かった。
これで今夜は大丈夫そう。」









俺に向けられた笑顔に胸がキュンっとなる。




真横に立ってるAちゃんの頭の位置は思ったより低くて、背が高い印象が強いけど靴を脱ぐとそうでもなくて。









「玉森くんって、やっぱり背高いんだね。」









「私も高い方なんだけどな〜」なんて言いながら、俺の真似して同じように冷房の吹き出し口に手を伸ばして笑ってる。






さっきまで肌に感じてたジメっとした汗がエアコンからの冷気で気持ちよく冷まされて、少しずつ暑さは抑えられてるはずなのに心臓の脈打ちは激しさを増す。





Aちゃんのうなじに汗で貼りついた後れ毛に息を呑んだ。








「っ…俺、そろそろ帰るわ…!」



「え?あ、そうだよね。
明日仕事だもんね。引き留めてごめんね?」









これ以上一緒にいたら何もしない自信がなくて。





お酒と暑さで理性のコントロールが効かなくなりそうで。









「戸締まり、ちゃんとするんだよ?」



「うん。わかってるよ!」









玄関で見送ってくれるAちゃんが「はいはい」と笑いながら適当にあしらってる。





……もう。本当に大丈夫かな。









「じゃあ、またね。」



「うん、ありがとう!
気を付けて帰ってね?」



「うん。おやすみ」









玄関が閉まると正直ホッとした。








……危なかった。




一瞬でも触れたら、歯止めが効かなくなるところだった。



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設定タグ:キスマイ , Kis-My-Ft2 , 玉森裕太   
作品ジャンル:恋愛
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珠美(プロフ) - りょうこさん» りょうこさん≫コメントありがとうございます!励みになります(^^)これからも頑張りますので、よろしくお願い致します! (2021年7月5日 13時) (レス) id: 6cd37f4262 (このIDを非表示/違反報告)
りょうこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。いつも楽しみにしています! (2021年7月5日 12時) (レス) id: c2325c836d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:珠美 | 作成日時:2021年6月30日 23時

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