【名前変換オリジナル】いろんなタイプの恋人とII

彼氏持ちです！ ページ8

A「だから…私は彼氏がいますってば！」

太郎「それは知ってます。ラーメンだけでも食べに行きませんか。」

A「そんな事言ったって無理ですよ！」

太郎「ラーメン食べたいって言ってたじゃないですか！」

A「それは言いましたけど！」

今私は、口論を繰り広げている。
彼は何故か私とラーメンを食べたくてたまらないらしい。

太郎「いいじゃないですか…一緒にラーメン食べてくれるまで僕、Aのこと帰しませんよ」

A「帰してください！！あほですかー！！」

平行線だ。このままじゃ帰れない。

A「違うお友達と行ってくださいよ！」

太郎「僕にはあなたという大切な友達がいます」

A「そうですか…」

もはや呆れるしかない。どうしたらいいんだ。

太郎「わかりました。じゃあラーメンは諦めます」

A「おぉ。」

唐突に諦め始めた。
これで帰れる。早く帰ろう。

太郎「ちなみにAに彼氏っているんですかね？」

A「何度もいるって言ってるじゃないですか！！！！！」

変わらぬ…。
この人は一体今まで何を聞いてきたのか…。

太郎「そうでしたっけ、あの、次の質問なんですけど」

もういい、こうなったらとことん付き合ってやろう。

A「つぎの質問…？はいどうぞ」

太郎「好きなタイプって…どんな人ですかね？」

A「は〜〜好きなタイプですか〜〜」

太郎「はい」

A「なんで太郎がそわそわしてるの。少なくとも君は…」

太郎「好きなタイプ聞かしてください」

食い気味で私の言葉を遮ってきた。
まぁ、答えるしかない。

A「ご、ご飯を美味しそうに食べる人…？」

太郎「ちょ、やっぱラーメン一緒に行きましょう、僕めっちゃラーメン好きなんです」

A「わざわざ美味しそうに食べようとしなくていい！！」

もう何がしたいんだ…。
好かれているのはなんとなくわかるけど
嬉しいんだけど…。

太郎「最後の質問になるんですけど」

A「はいはい、どうぞ」

今までは勢いよく聞かれていたのに
急に流れが止まった。

A「…？」

静寂に耐えきれず少し目線をあげて
彼を見る。

…目が合った。
真剣な目をした彼は

太郎「…僕じゃダメですかね？」

A「…」

…私は顔が赤くなった。

太郎「…え、照れてます？これ勝算あります？え？え？？」

A「うるさいっ！！」

ー彼氏持ちです！ー

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