【名前変換オリジナル】いろんなタイプの恋人とII

悪ノリ ページ38

太郎「おらーーー！！！」

A「のみすぎだよ…」

花子「いい加減にしなさいよー…ﾋｯｸ」

洋「うぃうぃ。」

今日は珍しく、みんなでお酒を飲んでいます。
私はお酒が苦手だからそんなにのまないけれど、
みんないい感じに出来上がってるみたい。

洋「いまからおれ映画観るからじゃますんなよ！！」

太郎「おぅ。かってにしろーぃ」

花子「ぐぅ…ぐぅ…」

てんやわんやです。
私ができることは…片付けくらいかな。

立ち上がって片付けを始める。

太郎「A、ほら、いいん？あいつ映画に夢中よ夢中」

A「そうだね〜、さみしいわ〜」

何となく話を流しつつ、でも寂しいのは本心だったりする。

映画を見てる彼氏と、もう酔ってでろでろの彼の友達。そして熟睡中の私の友達。
なかなかない構図…そう思ってぼーっと眺める。

太郎「たぶんいまならちゅーしてもばれないよ」

突然近づいて、そんなことを言われた

A「何言ってんの！」

太郎「大丈夫大丈夫、ほんとにちゅーはしないよ、おれ花子のこと好きやもん」

衝撃の告白とともに壁に追いやられる

太郎「あいつ、可愛い彼女ほっといて映画みてるからこらしめてやろ！」

ニヤニヤしながらそう言っている。
完全にお酒のせいの悪ノリだけど…
寂しかったのはほんとだから、ちょっとくらい
いたずらしてみるのもいいかも！

A「ふふ、いいよ」


ヘッドフォンをして映画を見る彼の視界に
ギリギリ入るか入らないかのラインをせめて
ゆっくりと太郎と距離を詰めてゆく。

A「な…なんかどきどきする…」

太郎「ほら、いいかんじの、物憂げな顔して！」

A「え、演技力ないから無…」

洋「なにしてんの？」

太郎に壁際に追い詰められながらわたわたしているうちに見つかってしまった。

太郎「へへ〜彼女が寂しそうにしてたから取っちゃおうかと思っ…」

洋「おいでA！！！！！」

A「え、えぇ！？」

話も聞かず泣きそうな顔で名前を呼ばれ、思わず笑ってしまう。

洋「ごめんねごめんね、もうほっとかないからね、ごめんね、だいすき…」

A「うん、大丈夫、大丈夫よ〜」

寂しそうな声でそんなことを言うものだから、
全部許してしまいそうになる。

A「うん、大丈夫だから、うん、一回離そか、苦しい、く、苦しい！！ギブギブギブ！！！」

ー悪ノリー

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