【名前変換オリジナル】いろんなタイプの恋人とII

キスの日 ページ32

A「ねぇ、今日何の日かしってる？」

ソファに座った彼女が話しかけてきた。

洋「え？」

A「今日、なんのひか、しってる？？」

洋「えぇ…今日？」

…知ってる。
めっちゃ知ってる。
今日がキスの日だってことは
昨日日付が変わった瞬間から意識してた。

洋「わかんない、なんの日？」

とりあえずとぼけて様子を見る。

A「知らないのかぁ。ふぅん。」

彼女は途端に興味をなくしたかのように
手元の携帯に目線を落としてしまった。

洋「え、なんの日？」

意地でも彼女からキスの日だと聞きたい
そしてあわよくば彼女からキスをして欲しい…
という思いを胸にもう少しねばる。

A「なんでもなぁい」

洋「なんでもなくないでしょ」

A「なんでもないってば。」

だめだ。言ってくれる気配がない。
彼女の隣に座り、顔を近付けてみる。

洋「気になるじゃん。教えてよ。」

A「なっ…なんでもないって、もういいよ、そういえば昨日さ…」

分かりやすく頬を真っ赤にして話を逸らそうとする。
だめだ、彼女はやっぱり照れ屋だ。

洋「はいはい、ごめんね。」

彼女の取ってつけたような話を制止して
腕を取ってキスをする。

A「…ん」

驚きと羞恥で真っ赤になった頬を見て
あまりにも可愛かったので
続けて何度も軽いキスを落とす。

A「ん、ま、待って待って」

洋「んー、どしたの？」

A「…今日何の日か、知ってたの？」

軽く上がった息を整えながら彼女は僕に聞く。

洋「うーん、ひみつ〜」

俯く彼女を横目に、幸せを噛み締める。

洋「こういう日はちゃんといっぱいしてあげないとね」

A「やっ…やっぱり知ってたのね！？」

怒ってぽこぽこ叩かれる。
うーん…かわいい…！

ーキスの日ー

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