【名前変換オリジナル】いろんなタイプの恋人とII

春の日 ページ30

今日は、家族でお花見に来ています。
桜はとっても綺麗で、お母さんの作ったおにぎりは美味しくって
とっっても幸せ。

…でも、洋さんと来ていたら、もっと楽しかっただろうなぁ。

​───────

A「って感じでね、さくらがすごく綺麗だったの！」

洋「おぉ〜」

洋さんにも桜の美しさを伝えたくて、たくさんの思い出話をふっかけた。

洋「ん、写真はないの？」

A「あ、ある」

うん、ごもっともな意見である。
確かに美しさを言葉で語るより写真を見せた方が早い。

携帯で撮った桜の写真を彼に見せた。

洋「うん、確かに綺麗だね」

A「でしょーー！！」

洋「Aが写っている写真は？」

ん？

洋「桜はわかったよ、Aの写ってる写真は？？」

A「え、なんで…？」

お母さんが撮った写真はあるが、
なんでそんなものを？

洋「え、なんでって。純粋にAが見たいからでしょ」

A「えぇ」

…他撮りには弱い。
自撮りでなんとか盛れているレベルの私に
他取りを求めるのは…

そんなことを考えていると携帯を奪われ
素早い動きで画像を見始めた

A「ちょっ、待って…！！！」

手を伸ばしたが、片方の手で軽く制止され、
躊躇なく見られている

洋「…かわいい」

そう、ぼそっと呟いた。

A「…」

洋「俺も行きたかったなぁ」

携帯を置いて私の顔をじっと見つめる。

A「そ、そんなに見ないで…」

洋「でもダメだ。俺行けない」

急にそんなことを言い出した。

A「えっ。なんで…」

洋「こんなに可愛い彼女目の前にしたら、桜じゃなくて彼女見ちゃうからさ」

平気な顔をしてそんなことを言ってのけた。

A「罪な男…。」

ー春の日ー

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