昨日の雨と平凡な今日 ページ5
次の日、昨日の雨が嘘だったかのような晴れだった。
太陽がジリジリと私を照らしつけてくる。
ああ、暑い。
今日はさすがに俊ちゃんとは学校へ行かない。
二日連続はさすがにみんなからの視線がやばいからね。
とか言ってたらもう学校だ。
今日は私にどんな幸せを分けてくれるのかな?
絵里「風花ーー!おはよー!」
風花「おはよ!」
絵里「ねぇ昨日のお笑いのやつ見た?優勝したコンビのちょー面白くなかった??」
風花「めっちゃ面白かった!」
絵里「もう、笑いが止まらなくてさー……」
ああ、友達といっしょに笑いながら楽しくおしゃべりができるなんて。
ふふっ、いつものことながら嬉しくなる。
やっぱり友達っていいなー。
私にこんな友達がいてびっくりだよ。
絵里「風花ぁ。起きてるー?」
風花「あっ、起きてる起きてる」
絵里「風花ってばまた別の世界にいっちゃってたよー。」
風花「ごめんごめん」
絵里「さ、行こ!」
二人で階段をかけ上がる。
それはまるで、人生の階段をかけ上がってるかのよう。
さあ、そろそろクラスだ。
朝の1発目のあいさつは重要。
しっかり身構えてあいさつしないと!
教室の前で一度立ち止まる。
よし、行こう!
覚悟を決めて昨日とは違う平凡な『今日』へ一歩進みだした。
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作者名:ありす | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2019年10月30日 21時