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「ねぇAさんっ、ミツ先輩なんかやめて俺に乗り換えちゃってもいいよ？」
「わっ、玉ちゃん？！」
『おま…っ、何して…』
俺に見せつけるように ギュッとAに抱きついた玉が、一瞬ニヤリと笑った。
ぞくり、と背筋が凍る。
ガキのくせに なんつー顔･･･
「俺も狙ってたんだけどなぁ…」
「玉ちゃん？」
『おいっ、怒るぞ！』
「ミツ先輩でいいの？」
俺の声を無視して、玉は続ける。
「俺よりちっちゃいし、すぐ怒るしキレるし、俺の方がうんと優しいよ？」
『おい、"ちっちゃい"は余計…』
「……うん、」
･･･待って、そこで頷く？
「でしょ？だったらっ、」
「でも、そんなみっくんが好きなの。」
「……。」
「ちっちゃくても怒りっぽくても、たまに喧嘩しちゃうかもしれないけど……それでも私、みっくんしか見えないみたい。」
『A…』
「……ふぅん、」
「それにね、玉ちゃんはみっくんの可愛い弟だから！私にとってもそうだよ ♪」
玉の頭をわしゃわしゃと撫でるAは、慈愛に満ちた表情をしている。
「ちょ、セットが崩れるって！」
口ではそう言いながらも、ふにゃり、と嬉しそうに頬を緩める玉。
.
ずっと、もどかしかったんだ。
出会った日から俺達は、手を伸ばせば簡単に触れられる距離にいたのに･･･
呼び方を変えても、どれだけ言葉を交わしても、手を握ることさえ出来なくて。
友達以上の気持ちを、お互いに心の奥に閉まって 見せないようにしていた。
どうしても 先に進めなかったんだ。
そして、誰かに奪られるかもしれないという危機感が、やがて焦燥感に変わる。
それをAにぶつけてしまった。
いくらでも後悔は募り、どんだけ俺はガキなんだよ、と頭を抱えた。
だけど･･･
"みっくん、ごめんね？"
君は 会いに来てくれた。
会いたかった、と言ってくれた。
何も悪くないはずの君が、泣きそうな顔で俺に 「ごめんね」って言った。
もう、あんな顔はさせたくない。
俺はAを笑顔にしたい。
どんなAも愛おしいけど、笑った顔が何よりも可愛くて 綺麗だと思うから。
「みっくん、晩ご飯何がいい？」
『んー…肉かな、』
「ふふ、だと思った！」
ダウンライトに照らされたAが眩しくて、思わず目を細めた。
ーfinー
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nanaco(プロフ) - ぴろみんさん» ぴろみんさん、コメントありがとうございます(*ﾉ∀ﾉ) ね♪ 焦れったいの最高ですよね〜(*^^*) これからもｼﾞﾚｼﾞﾚしちゃって下さいm(*_ _)m (2020年4月13日 23時) (
レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
ぴろみん(プロフ) - コメント失礼します。両片想いのすれ違い大好きです！(笑)楽しく読ませていただいています^_^ (2020年4月13日 17時) (レス) id: ee206e27b7 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - みちこさん» バーテンみっくん！でもチャラくないの(*ﾉωﾉ) また後で更新しに来ます♪ 他メンはあと2人出しますよ(￣∀￣*) (2020年4月11日 19時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - 新作ですかー(^.^)しかもみっくん(//∇//)続きが気になる(^_^)楽しみにしてます(^.^) (2020年4月11日 16時) (レス) id: 95022a0a60 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - もち？太郎さん» あー･･･あれか！でも今は裕太sideだからね、あれは宏光とのやり取りだから(^_^;) (2020年2月8日 6時) (レス) id: d77fcd2775 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nanaco
| 作成日時：2020年1月31日 20時
