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私の言葉に、急に無言になる玉森くん。
「あの…?玉も…」
「見てた、よね。」
「え?うん。」
「俺、走り方………じゃなかった?」
「……走り、方?」
何を言ってるのか分かんなくて キョトンとしている私を見て、
「あー、もぉ!!だから、俺の走り方!!変じゃなかったかって聞いてんの!!//」
そう、言われてみれば…
「フォームは変わってたかも…」
思い出して つい正直に言ってしまい、慌てて玉森くんを見ると、
「最悪だわ…///」
そう言って机に突っ伏す玉森くん。
恥ずかしいけど、自分の思った事を伝えたくなった。
「ちゃんと…見てたよ?走り切った後、地面に座り込んで肩で息してたの。…すごく気持ち良さそうに空見上げてたでしょ?なんか…アンカーの人より…かっこよかった、よ?/// 」
上手く言えないのがもどかしいけど、なんとかそう伝えた。
「あ、そ// それは、ドウモ///」
玉森くんも恥ずかしいのか カタコトでお礼を言う。
「…も〜!!//書き終わった?!終わってんじゃん!!!早く戸締りして帰るよ!そっちの窓閉めて!!ほらほらっ!!」
照れ隠しなのかな?(笑)
玉森くんの可愛い一面を新たに見る事が出来て、得した気分…//
日誌と教室の鍵を職員室に返して、2人で校門まで歩く。
「谷本、家どっち方面?」
「あっち。」
私の指差した方向を見て、
俺真逆だわって笑う。
「じゃあね。」
「ほーい、また明日。」
ふわっと笑って私とは逆方向に歩き出した。
玉森くんと同じ方向だったら良かったのにな…。
なんて思ったけど、まぁ、いっか。
今日はすんごく楽しかった。
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このみ - 大人になった裕太 (2020年10月3日 19時) (レス) id: 25b3f023e7 (このIDを非表示/違反報告)
nanacoy1139(プロフ) - 黄色好きさん» 黄色好きさん、素敵なコメントありがとうございます…(^ ^)続編も考えておりますので、また良ければ是非お越し下さいね。 (2019年1月24日 7時) (レス) id: da866a5801 (このIDを非表示/違反報告)
黄色好き - 伝えたい想いは、何時でも伝えられるわけじゃないって事。それなら、今こそだからすぐにでも伝えたいなって。想いはありますよ。またいい話しでした。青春に戻ってみたい。 (2019年1月24日 1時) (レス) id: f0b607ac31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nanaco | 作成日時:2019年1月22日 12時