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帰りの会で クラスの皆でおめでとうを言い合って、担任の先生も感極まって涙目になっていた。
「悪いな〜、それじゃ、頼んだぞ!日誌と戸締り!!」
担任の先生が教室を出て行く。
静かな教室に、
「ったく疲れてんのに〜!!マジないわ…。」
「あはは、ツいてなかったよね…(笑)」
日直である私と玉森くんの2人きり。
「まぁ仕方ないか!!ちゃっちゃと終わらせちゃおっか。」
ふわっといつもの笑顔でそう言うと、
ガタンッ
って、そこ…玉森くんの席じゃないよ?
「たまには谷本さんの前に座ってみたいな〜って思ってさ?」
不思議がる私の脳内を読み取るように。
「そ、そうだね// いつも私の後ろだもんね。」
前から見つめられるから緊張して 何を日誌に書けばいいか分かんない。
「字、綺麗だね。」
「えっ、ありがと…//」
ダメだ…何か会話しないと。
「リレー見てたよ。最後に1位の人抜いたの すごかった!!」
…ホントに、かっこよかった。
あの瞬間 スローモーションに見えちゃったくらい。
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このみ - 大人になった裕太 (2020年10月3日 19時) (レス) id: 25b3f023e7 (このIDを非表示/違反報告)
nanacoy1139(プロフ) - 黄色好きさん» 黄色好きさん、素敵なコメントありがとうございます…(^ ^)続編も考えておりますので、また良ければ是非お越し下さいね。 (2019年1月24日 7時) (レス) id: da866a5801 (このIDを非表示/違反報告)
黄色好き - 伝えたい想いは、何時でも伝えられるわけじゃないって事。それなら、今こそだからすぐにでも伝えたいなって。想いはありますよ。またいい話しでした。青春に戻ってみたい。 (2019年1月24日 1時) (レス) id: f0b607ac31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nanaco | 作成日時:2019年1月22日 12時