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千賀くんがいるから、玉森くんと話すわけにはいかなくて。
視界にふわふわと玉森くんが通り過ぎるから、全然話に集中出来ない!
「谷本?」
「え?!…うん、それで〜?」
「そしたらさ〜ニカのやつ…」
千賀くんの幼馴染との話は面白くて、たのしくお喋りしていると、大人しくなった玉森くん。
…と油断してたら、
「菜々子。」
耳元で囁かれた。
「っ?!!////」
「え?谷本?どうしたの??」
千賀くんが不思議そうに私を見る。
「なっ、なんでもない!//」
玉森くんは満足気に向こうでテレビを観ている。
「玉森くん!!」
「ん〜?何〜??」
千賀くんが帰った後、2人になったから玉森くんに話しかける。
「なんであんな事するの?!千賀くんいたのに。」
「だって、俺の事無視するから。」
「そんなの、千賀くんいるんだから当たり前…」
「菜々子…」
「…っ!///」
「って、呼んでもいい?」
いつか千賀くんに言われた言葉。
その時私は、玉森くんにも呼んで欲しいのに なんて思ったっけ。
「…やだ。」
「は?なんで?」
明らかに不服そうな玉森くん。
「………たら、呼んで?」
「え?」
「意識が戻ったら…菜々子って呼んでよ。」
恐る恐る、玉森くんの方を見ると、
「…じゃあ、死んでも目覚めてやる!!」
そう言って、いつもの笑顔で私に笑いかけた。
「しっ、死んじゃダメでしょ!!//」
あれ、ホントだ〜っていつもの玉森くんに、私も笑みが溢れる。
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このみ - 大人になった裕太 (2020年10月3日 19時) (レス) id: 25b3f023e7 (このIDを非表示/違反報告)
nanacoy1139(プロフ) - 黄色好きさん» 黄色好きさん、素敵なコメントありがとうございます…(^ ^)続編も考えておりますので、また良ければ是非お越し下さいね。 (2019年1月24日 7時) (レス) id: da866a5801 (このIDを非表示/違反報告)
黄色好き - 伝えたい想いは、何時でも伝えられるわけじゃないって事。それなら、今こそだからすぐにでも伝えたいなって。想いはありますよ。またいい話しでした。青春に戻ってみたい。 (2019年1月24日 1時) (レス) id: f0b607ac31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nanaco | 作成日時:2019年1月22日 12時