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「裕太…っ!!ぅ…うぅ…っ」




女の人のすすり泣く声が聞こえる。




ここ…どこだ……?




ぼんやりとする意識の中で、必死に光を探す。




真っ暗な闇。




さすがに俺も怖いんだけど…(汗)




確か…俺、車に跳ねられたんだよな?




もしかして…死…?




なんて思っていると、パアッと眩しくなる。




「ぅわ…っ!!」




頭が割れそう…っ!!




死ぬ……って俺、死んでるんだっけ?




分かんねーわ…




そこでまた意識を手放した。









「玉森くん…おはよう。」




この声…谷本?




ゆっくり目を開くと、そこには谷本の姿があった。




だけど、谷本の目の前には 横たわり眠っている俺自身がいる。




…これって、幽体離脱?




え、じゃあ、俺、生きてるんじゃん!!




そう、喜んだのも束の間だった。




谷本の目から、涙が零れ落ちた。




「私、落ちなかったよ…?それに…同じクラスだったよ、私と玉森くん。また隣に名前が並んでたの…。」




涙を流すけど、表情は穏やかな笑顔。




「…玉森くん、早く目を覚まして。」




眠っている俺の手に、谷本の手が置かれた。




"俺と同じ学校、嬉しい?"




そう聞いた時、君は違うって言ったけど、




いま目の前で泣いている君を見て、




ああ、谷本も俺と同じじゃん…って思った。




不器用で、意地っ張り。




だけど、そんな君がとても 愛おしい。




俺の姿は谷本には見えていない。




手を伸ばして その髪に触れようとするけど、触れられない。




眠っている俺の手にに置かれた 谷本の手を、そっと両手で包み込んだ。





「谷本…俺、ここにいるよ?気付いてよ…。」








「…そろそろ帰るね。」




届いて欲しいのに、届かない。

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設定タグ:玉森裕太 , 千賀健永 , Kis-My-Ft2   
作品ジャンル:恋愛
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このみ - 大人になった裕太 (2020年10月3日 19時) (レス) id: 25b3f023e7 (このIDを非表示/違反報告)
nanacoy1139(プロフ) - 黄色好きさん» 黄色好きさん、素敵なコメントありがとうございます…(^ ^)続編も考えておりますので、また良ければ是非お越し下さいね。 (2019年1月24日 7時) (レス) id: da866a5801 (このIDを非表示/違反報告)
黄色好き - 伝えたい想いは、何時でも伝えられるわけじゃないって事。それなら、今こそだからすぐにでも伝えたいなって。想いはありますよ。またいい話しでした。青春に戻ってみたい。 (2019年1月24日 1時) (レス) id: f0b607ac31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nanaco | 作成日時:2019年1月22日 12時

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