検索窓
今日:12 hit、昨日:21 hit、合計:37,755 hit

12. ページ12

side.黄







黄「大毅くん! どうした、なんでこんなとこおんの?」


赤「 … 」







まさか、また会えるとは思ってへんくて。



少しだけ、嬉しくなってそのテンションまま話しかけに行ってもうたんやけど、相変わらず無視されるのは健在やった。







でもな、前と違うなって所があって。



前は苦しそうに道端に座り込んでたけど今日は苦しそうにはしてないみたいでちょっと安心やな。







黄「…どうした?」


赤「……ゅ、た……」


黄「ごめ、なんて?」


赤「……淳太、さん…」


黄「ん? 俺? 俺がどうかした?」


赤「待ってたの…… じゅんたさん」


黄「あ、俺を待ってたん?」


赤「……ん」










俺を待ってた??




まさかの思っても見ない返事に腰抜かすかと思った。








だって仕事から帰ると家に居らへんくて


触れると嫌がるし。




やから嫌われてんちゃうか、なんて思ってたから。






俺を待っててくれてた、なんて少し嬉しく感じてまうよな。

13→←11.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (88 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
322人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆき | 作成日時:2022年9月2日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。