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龍神様の伝説 ページ25

むかあしむかし、あるところに、一人の少女がおりました。

少女は間違いなくこの国の一番の美女で、誰をも魅了する力を持っておりました。


彼女はそれは幸せな少女でした。
たくさんの人から愛され、毎日毎日幸せで、少女には怖いものなんてありません。
いつもニコニコ、誰もが幸せになれる笑みを作っているのでした。





それは彼女が16になった年。
両親に内緒で国にある森に入り込みました。
その森は年中真っ暗で、大人でさえもなかなか入ることはしない森でした。

そこに入った理由とは、可愛い弟が熱を出し、とある花が見たいと言ったのです。
それは伝説の花でした。真っ黒な森にしか生えていないという、幻の花。


少女は心優しい女の子でした。
だから、弟のお願いを断ることなんて、到底できやしなかったのです。





森に入った少女は、花を探しながら奥へ進みます。
そこは外より見るより明るくて、初めて見る虫が飛び回っていました。
少女は嬉しくなります。自分にはまだまだ知らないことがたくさんあるのだ、と。

さて、どれくらい経ったでしょうか。
珍しいものはたくさんあったけれど、あの花だけは、どこを探してもないのです。

そろそろ日が落ちてきて、あたりは真っ暗になるでしょう。
ブルリと、身震いをしました。

そろそろ帰らなくては、少女は思います。
そして後ろを振り返りました。そこで少女は、ある問題に突き当たるのです。

帰り道がわからない。






また時間が経って、あたりはすっかり暗闇に包まれました。
少女の頭上では鳥が不気味に鳴いて、時折遠くの草ががさりと音を鳴らします。
虫が顔の近くを通って、足元を何かが這って行きました。

少女は不安で不安でたまりません。
一人できたことを後悔するけれど、立ち止まっていても仕方ないことを少女は知っていました。

次ページ→←とある日。



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リーフ(プロフ) - メロンパンのメロンパンさん» はい!わざわざありがとうございます…! (2020年3月31日 16時) (レス) id: 0b050cbadc (このIDを非表示/違反報告)
メロンパンのメロンパン(プロフ) - リーフさん» もちろんです!ボードにお邪魔しても大丈夫でしょうか? (2020年3月31日 12時) (レス) id: 3b3fc277ea (このIDを非表示/違反報告)
リーフ(プロフ) - 失礼いたします!よろしければ、逢瀬ちゃんと透和の関係を結んでくださりませんか? (2020年3月31日 10時) (レス) id: 0b050cbadc (このIDを非表示/違反報告)
メロンパンのメロンパン(プロフ) - 嵩画さん» こちらこそありがとうございます、私も組みたいと思ってたんです、素敵なキャラクターなもんですから!ありがとうございます! (2020年3月24日 20時) (レス) id: f92a88361c (このIDを非表示/違反報告)
嵩画(プロフ) - メロンパンのメロンパンさん» はわっっありがとうございます…作成当初から非常に気になっていたので嬉しいです。はい、お待ちしております! (2020年3月24日 20時) (レス) id: af99101636 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:メロンパンのメロンパン | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年3月24日 11時

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