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「望んでいないはずはありません。…何より、それで私達を召喚したのでしょう？総理」
「…ああ、その通りだ。内密の閣議決定に従い宮内庁に召喚の儀を行わせた。…これらの問題はもはや我々の力だけでは改善出来ない域までに来ている。そうだろう」
「…しかし総理、これは"内密"の閣議であります。この事、国民には如何に発表すれば」
「秘匿すれば良いじゃありませんか。召喚されずとも、私も手筈が整い次第自発的に現界するつもりだったんですし。そもそもそれも私達が消えた時に公言してますから、その上で"人"が''神"を召喚したとなれば一部の人間から野次が飛ぶでしょう。
まあそんな攻撃的な国民が居ないことを願ってはいますが。…神が自発的に現界した方が聞こえも良いですし、お互いにとっても都合が良い。如何でしょう？」
椅子に腰掛けた閣僚達は男を凝視して絶句し、彼の横にいる総理はその場に立ち尽くせざるを得なかった。穏やかな表情から語られる生々しい話題。
それに彼からも動揺や不安の様子が一切感じられない。
容姿こそ特徴のない平凡な男ながら、今迄に証明した土地神という地位が、彼の放つ存在感を大きくしている。その表情の下で、黒い目の底で何を考えているのだろう。
「…決まりですね。では…他に顕現した土地神達を受け入れる体勢を作る必要がありますね、日本全土で。…まずは国民放送にでも出ましょうか。
メディアでの印象操作は大事ですから」
…何を考えているのか全くわからない。その結論に至った時、彼らは改めて目の前の男が何者であるかを実感した。
自分達の対峙している彼こそが、『東京』。
自分達が立っている、この土地自身の声の形なのだ、と。
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メロンパンのメロンパン(プロフ) - MISAKI#さん» ありがとうございます！こちらは神様の戯れ。という企画の合作となっております。もしよろしければご参加ください！ (2020年2月24日 12時) (
レス) id: 9329d1e699 (このIDを非表示/違反報告)
MISAKI#(プロフ) - 題名見て面白そうだったので来ました！設定好きです…！ (2020年2月24日 11時) (レス) id: 5900aac5bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メロンパンのメロンパン x他5人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2020年1月9日 16時
