49___出来事 ページ45
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私にどうして欲しいんですか。
なんて聞くのは面倒な女だからやめておこう。確実に昴さんもとい赤井さんに嫌われそうだ。頭で理解している筈なんだが、実際赤井秀一という男を目にするとどうしても初期地点に戻ってしまう。
どれだけセーブしても初期化される脳は使い物にならないらしい。
赤「落ち着いたか」
紅茶片手に戻ってきた赤井秀一は向かいのソファに座るなり、私にそう問うた。
曖昧な答えを返すのには気が引けるから、いいえ、の意味を込めて首を横に振る。当たり前でしょ。そんな夢物語…誰が信じると思って、
赤「少なからず、君も狙われる危険は出てきたという訳だ。それだけでも覚えておけ。
"奴等を甘く見るな"
簡単に持ってかれるぞ」
命を。
そうとは口にしなかったがそういう事だ。
興味本位で立ち入っていい場所では無かった。
レベル1の村人がラスボスに挑むなんて無謀すぎる話だった様で、赤井秀一は珈琲に口付ける。
「熱いな」と独り言を言って。
『あ、あの…赤井さん…赤井さんは、何故私にこんな事話したんですか』
いちばんの疑問だった。いやだって、こんな一般市民に情報を投げてよこしてどうしろと言うんだ。
その問いかけに赤井さんは不思議そうな顔をしてから珈琲カップをゆっくりテーブルに置いた。
赤「何故も何も…君を守る為だ」
吐き捨てる様に呟かれたそれに込められた意味は、私にはきっと理解出来ない。それ程に大きな事。
余計なお世話だ、赤井秀一。
心の中で悪態をつきながら、足元に視線を落とした。
守る為だ。
何度も心で復唱してはそれを否定する行為を繰り返す事数分。その間も赤井秀一は黙ったままでいた。
『巻き込みたく無いのと、守るのとじゃ話が全然違いますよ。…守りたいんなら、秘密なんて話さないでくださ_____』
漸く話がまとまって顔を上げれば、眼前には一度見たら脳裏に焼き付いて離れない様な綺麗な目をした赤井秀一がいた。
「動くな」と短く言われて、ひゅっと息を吸う。その一言で動けなくなった身体は、
気づけばその男に抱き締められていた。
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零(プロフ) - いつも楽しみにしています！これからも頑張ってください！！！すきです！（名前一緒ですね) (2020年3月3日 17時) (
レス) id: 0555cdda7c (このIDを非表示/違反報告)
Ray@二次元LOVE(プロフ) - 赤井さんによるコナンくんのトイレ近い認識にはめっちゃ笑いました（笑） (2020年2月2日 20時) (レス) id: 15ab691acf (このIDを非表示/違反報告)
陽毬 - 零さん» 今書かれてる映画のところ見ました！(テレビで、ですけど)原作の流れに沿ってて、夢主ちゃんが自然に登場してるのが面白いし楽しいです！毎回高評価ポチしてます 数には入んないんですけど、、無理のないペースで更新してください 楽しみにしてます！ (2020年1月27日 21時) (レス) id: 8fcda6294e (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 陽毬さん» 一気読みですか！？ありがとうございます…改行のところまで細かく見てくださってるとは…更新頑張ります！！真実はいつも１つ！（多分） (2020年1月19日 9時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - SAKURAさん» ありがとうございます！出来るだけ早めに更新出来たら良いです、頑張ります！ (2020年1月19日 9時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零
| 作成日時：2020年1月7日 11時
