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コナン君の言うところによると、
どうやら怪しい組織に怪しい薬を飲まされて気づいたら身体が縮んでしまっていたらしい。色々考えた結果、絶対に秘密にすると言うことになったらしく…、
だが、私という阿呆が勘付き始め危ないと悟ったのかなら話した方が良いだろう…という結果になったのだという。
そんな夢物語…
『え、コナン君高校生なの?』
江「だからそう言ってるじゃない…はぁ。絶対秘密にしてよ?」
『了解。けど、昴さんも知ってるって事?あと、小さくなったのはコナン君だけ?』
そう聞けば一瞬迷って「薄々分かってはいるんじゃないかな」と言ったコナン君もとい工藤新一君。けれど面倒だから今後もコナン君でよろしく。
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沖「話は終わったか?」
声も見た目も昴さんだっていうのに、雰囲気がぶわっと変わった。少し驚いた顔のコナン君。
『あ、はい』
江「鈍感にも程があるよAさん。昴さんじゃないでしょ、どう見ても」
『話し方と一人称に迷う小学六年生って感じだね?俺か僕か、敬語か否か…みたいな?』
江「…はぁ」
「本気で言っているのか」と昴さんは眉を寄せた後深くため息を吐いた。どうにかしてくれボウヤ、と言う彼に違和感を覚えたが…
あれ、元の昴さんってどんなんだっけ。
夢物語を聞かされて頭が混乱している。昴さんもおかしくなってしまったんだろうか。
沖「はぁ…Aさん」
『はい?』
昴さんは首元に手をやり、ピッと何かの音と共にすっと目を開いた。あれ、この目___。
沖「これでも、まだ分からないか」
一度も聞いた事の無い低い声。昴さんの本当の声かと思ったんだが、本当の声ってなんだ。
まさか四六時中裏声を出していた訳ではあるまいし。
『だ、誰ですか』
沖「おや、覚えていたかと思ったんですが」
誰かと聞けばまた元の声と昴さんに戻った。頭に疑問符を浮かべていれば「意地悪しない」とコナン君が口を開く。
…誰だ、と思考回路を回すうちに辿り着いたのは
『…夜に見た気が』
あの日、うなされて起きてしまった夜。昴さんが心配して声を掛けてくれた日___
真純ちゃんと出会った時に感じた、あの雰囲気
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目の前に座る男は、にこりと笑ったままである。
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零(プロフ) - いつも楽しみにしています!これからも頑張ってください!!!すきです!(名前一緒ですね) (2020年3月3日 17時) (レス) id: 0555cdda7c (このIDを非表示/違反報告)
Ray@二次元LOVE(プロフ) - 赤井さんによるコナンくんのトイレ近い認識にはめっちゃ笑いました(笑) (2020年2月2日 20時) (レス) id: 15ab691acf (このIDを非表示/違反報告)
陽毬 - 零さん» 今書かれてる映画のところ見ました!(テレビで、ですけど)原作の流れに沿ってて、夢主ちゃんが自然に登場してるのが面白いし楽しいです!毎回高評価ポチしてます 数には入んないんですけど、、無理のないペースで更新してください 楽しみにしてます! (2020年1月27日 21時) (レス) id: 8fcda6294e (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - 陽毬さん» 一気読みですか!?ありがとうございます…改行のところまで細かく見てくださってるとは…更新頑張ります!!真実はいつも1つ!(多分) (2020年1月19日 9時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - SAKURAさん» ありがとうございます!出来るだけ早めに更新出来たら良いです、頑張ります! (2020年1月19日 9時) (レス) id: c17c74b3a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 | 作成日時:2020年1月7日 11時