コナン君だけお引き取り下さい。II【沖矢昴】

29___静かな高所 ページ11

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『哀ちゃん…』
灰「何で貴女が此処にいるのよ。ジェットコースターはどうしたの」
『色々あって私が一人になりまして』



灰「……想像は付くわ」




さっすが哀ちゃん。


一旦ジェットコースターの長い列から離れて哀ちゃんの元へ向かう。長々待ってくれていた哀ちゃんにソフトクリームを買って渡せば「ありがとう」と他に何も言わず受け取ってくれた。



素直に哀ちゃんに少し調子が狂いそうだったがなんとか笑顔を保った。哀ちゃん可愛いから。




灰「早く観覧車行って来なさいよ」
『え、なんで？』


灰「想像つくって言ったでしょ」




…さっすが哀ちゃん(真顔)

私は良いから、と早く行けという哀ちゃんは多分私より落ち着いている。
行くなら哀ちゃんも一緒に行きたいと言ったのだがそれは叶わなかった。私高いところ苦手だから、と言われてしまえば終わりだ。




『苦手なら…しょうがない』

灰「ごめんなさいね
(嘘だけれど)」
　









行ったフリとかじゃ駄目だろうか。観覧車なんて子供の頃に乗ったっキリだし…。そもそも何故昴さんと行かねばならないのだ。恋仲じゃあるまいし、

これこそ歩美ちゃんとコナン君で行けば良いのでは？私は哀ちゃんと行きたいな。




『行ったフリとかどうですか、昴さん』

沖「…僕は構いませんが、蘭さん達から貰ったチケットはどうするんです？」

『あ"』





そうだった。

園子ちゃんと蘭ちゃんから貰ったチケット。なんとなんと、これも鈴木財閥のお力で並ばんでも乗れるぜ！的な魔法アイテムである。
…鈴木財閥舐めてた、すんません。



『昴さん、要りますか？』

沖「僕一人で乗れと？」

『…絵面がちょっと悲しいので私も乗りますよ』




沖矢昴with観覧車はちょっと…申し訳ないっていうか

いや、全然一人で観覧車乗るのは良いんだけれど巻き込んでしまったのに任せっきりとは申し訳ない。



不本意だが乗ってあげよう。



不本意だかね(2回目)





沖「Aさんは、高いところ好きですか？」






『まぁ、わりと』



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